TPZ-D553は防水構造とバッテリーを見直した
TPZ-D553が小型化・軽量化を実現できたポイントは、タバコサイズへのアプローチにあります。そこで、まず見直したのが本体シャーシとバッテリーのサイズでした。シャーシとバッテリーをいかに小型化・軽量化していったのかを、JVCケンウッドのTPZ-D553の開発チームに聞きました。
TPZ-D553は防水構造を見直した
TPZ-D553の小型化・軽量化では防水構造を大きく見直しました。「従来は金属シャーシの外側に、防水パッキンを当てていたのですが、TPZ-D553はシャーシの内側に防水パッキンを当てることにした」といいます。
これにより「防水性を確保しながら、シャーシの高さを低くでき、厚みもそぎ落とせました。シャーシを改良することで、基板面積は約10%増え、容積比で30%は小さくなっています。重さでは20%軽くなりました」とのこと。
しかも「軽量化してもシャーシの強度は保たれていますし、防水性と堅牢性は業務スペックを維持したまま、耐塵防浸型IP67相当を確保」しているのです。
TPZ-D553の薄くなったバッテリー
バッテリーは、TPZ-D503もTPZ-D553も同じ1,100mAのリチウムイオンですが、薄く小さくなっています。これは「リチウムイオンバッテリーには保護回路が必要になるのですが、これを小さくしています」とのことです。
そして「回路部分を上側に配置することでスリム化。結果として薄さだけではなく、握りやすさにも貢献」しているのです。
とはいえ、バッテリーの小型化には限界があります。「そこでバッテリーの消費電力を抑える回路設計を行い、バッテリーの容量が同じでも、動作時間を長くするようにした」とのこと。その結果、実力値ではTPZ-D503を上回っています。
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ラジオライフ編集部
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