カセットテープの内部構造とメンテナンスの方法
カセットテープが見直されている今、押し入れに眠るカセットテープを取り出して、ラジカセで再生してみようという人も多いはず。そこで、ラジカセの電源を入て再びカセットテープを動かす前にチェックしておきたい、カセットテープの内部構造とメンテナンスの方法を見ていきましょう。

カセットテープ内部は精密な構造
カセットテープ内部は、精密な構造です。磁気テープは、樹脂フィルムに磁性体といわれる素材を塗布。幅がわずか3.81mmながら音を記録するトラックが4本あり、A面/B面それぞれステレオ2チャンネルに分かれています。
プレーヤー側のモーターの回転とともに、ゴム製のピンチローラーが回転。磁気テープを送り、ハブが巻き取って行きます。その時、プレーヤーの再生・録音ヘッドが磁気テープを読み取り、音が鳴る仕組みです。
カセットテープ側で再生・録音ヘッドが当たる部分には、磁器遮蔽板が設置。これはヘッドからテープへの磁気の影響を無くします。誤消去防止ツメは折ると録音ができなくなる仕組み。テープを貼るなど、補修すれば録音が可能になります。
カセットテープのメンテナンス
テープの初めと終わりの透明部分はリーダーテープ。走行を安定させたり、磁性テープの保護などの役目があります。過去には色付きのタイプもありました。このほか、カセットテープには安定に走行するためのサスペンションなど、高度な技術が詰まっているのです。
カセットテープのメンテナンスグッズは今でも入手できます。日立マクセルの「乾式カセットヘッドクリーナー」は、ヘッドに付着したテープの磁性体などを取り去ります。ブラシが磨くタイプで、定期的なメンテナンスに最適。実勢価格は490円です。
オーディオテクニカの「ヘッド&ピンチローラークリニカ」は、録音・再生ヘッドとゴム製のピンチローラー用の2種類が入った、リキッドタイプのクリーナー。ピンクの1番がヘッド用で、グリーンの2番がゴム製のピンチローラー用。実勢価格は601円です。
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