ピットスタッフが目と鼻の先でも無線を使う理由
チーム無線を使用する国内レースは、F1と同じようなフォーミュラマシンで戦う「スーパーフォーミュラ」と、その下のカテゴリーとなる「F3」、市販車ベースのマシンが走る「スーパーGT」「スーパー耐久」といったあたりです。チーム無線の交信について詳しく見ていきましょう。

チーム無線が使われない国内ラリー
バイクの「全日本ロードレース」や「鈴鹿8時間耐久レース」などでも、ピットスタッフ間の意思疎通を図るために、無線を使用しているチームも見受けられます。これらの他にもレースにはさまざまなカテゴリーがあり、使用が禁止されていなければ、チーム無線を使っている可能性はあるでしょう。
一般の林道などを使って行われる国内のラリーの場合、無線機器を車両へ搭載することは禁止されているので、チーム無線は使われません。しかし、大会運営を行うオフィシャル無線は受信可能です。
チーム無線の交信相手は、チーム監督が中心になります。なかでも、チーム監督とドライバー間は相互に通話します。DCSコードを変え、同一周波数で2人のドライバーと別々に交信する仕組みです。
チーム監督の指示を無線で受ける
ピットスタッフはチーム監督とドライバーの交信をワッチしながら、チーム監督からの指示を無線で受けます。チーム監督と交信できるのはチーフクラス。ピットスタッフは担当ドライバーの交信だけを聞けるようにDCSコードを設定しています。
ピットスタッフ間の通話は、ドライバーには聞かせないように設定。ピットを見ながら無線を聞いていると、交信している当人同士が顔を合わせながら、まさに目と鼻の先で無線を使用しているシーンを見ることも少なくありません。
走行中のマシンは大きな音を出しているため、スタンドで見ていても会話が困難になるほど。1番近いピットであればなおさらです。そのため、ピットスタッフは密閉性の高いヘッドセットを装着しているのですが、これを付けたままだと騒音と一緒に会話もカットしてしまいます。
話をするたびに付け外しする面倒を避けるため、近距離でも無線を使って会話します。これが受信数を増加させ、受信の面白さをブーストアップさせているのです。
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ラジオライフ編集部

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