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ロングセラー「デジタル簡易無線」6機種の感度

「デジ簡」こと、デジタル簡易無線機の売れ筋はハンディ機。そこで、デジ簡ハンディ機の性能をチェックしました。「デジタル簡易無線機の受信感度に差はあるのか?」「付属アンテナの性能は?」5メーカーのデジタル簡易無線機ロングセラー6機種を測定して、これらの疑問を一発解決します。


ロングセラー「デジタル簡易無線」6機種の感度

デジタル簡易無線機の感度測定方法

アナログ無線機とは異なり、デジタル無線機の感度測定には変調方式に応じた測定機材が必要になります。そこで、専用機材を使わずに受信感度を数値化できないものかと思案し、今回は以下の方法で測定を実施しました。

感度は、被検体に電波を受信させることで測定するのが通例。アナログ波であれば、シグナルジェネレータで生成した信号を入感させます。しかし、手持ちの機材ではデジタル波を生成できないので、この方法は使えません。

そこでデジタル簡易無線機の発射波を、そのまま使用することにしました。被検体となる受信側のデジタル簡易無線機には、付属アンテナとの間に可変式のアッテネータを入れます。

そこへ30m先から発射したダミーロード付きのデジタル簡易無線機の電波(送信出力1W)を受信させ、アッテネータの減衰量を1dBずつ上げていき、音声化できない状態になった時の減衰量を記録。割当て周波数の両端の1chと30ch、呼び出しチャンネルに隣接する14chの3つのチャンネルで測定しました。

感度が良かったデジタル簡易無線機

この実験では、減衰量が大きい方が弱い電波でも音声化できていることになるので、感度が良い無線機と判断できます。今回の測定で、最も良かったのが八重洲無線のデジタル簡易無線機「VXD1」です。復調できるかどうかのギリギリなところで、粘りを感じる部分がありました。

アルインコのデジタル簡易無線機「DJ-DPS70」とJVCケンウッドのデジタル簡易無線機「TPZ-D553」もよく粘ります。対するアイコムのデジタル簡易無線機「IC-DPR3」「IC-DPR7」の両機は粘りがなく、音声に復調できない時にはバッサリ切り捨てる感じです。

通話が途切れるのなら、むしろ聞こえないようにした方が、使いやすいという設計上の判断なのかもしれません。エフ・アール・シーのデジタル簡易無線機「FC-D301」は、メーカーの第1号機ということもあり、今後に期待したいところです。


デジタル簡易無線機の付属アンテナ

デジタル簡易無線機の付属アンテナの性能を数値化する方法として、アンテナの性能を示す指針の1つであるSWRがあります。SWRの測定にはネットワークアナライザを使用しました。

1ポートでの反射測定として、オープン(開放)・ショート(短絡)・ダミーロードで校正をしてから、被検体の付属アンテナを接続して反射特性を測定。この方法は、トラッキングジェネレータとリターンロズブリッジを使った測定よりも正確で、SWRを直読できるというメリットがあります。

SWRの数値は、最高値の1に近づくほど送受信効率の良いアンテナになります。1chと30chの両端で測定しましたが、デジタル簡易無線機6機種ともチャンネル間に大きな差はありませんでした。

なお、ハンディ機のアンテナは、基本的に本体のシャーシをアースとして作動させるため、測定時のアースの状態によって、SWRは変化することがあります。アイコムのアンテナの数値が高いのは、ここに起因していると思われます。370MHz付近では、SWRが1.6~1.7になっていたからです。

ちなみに、業務無線の世界では、SWRが3以下であれば問題ナシとされているので、どの付属アンテナも合格点です。(文/小林照彦)

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