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NHK受信料裁判に勝利した受信フィルターの中身

受信料の支払いを巡る裁判では常にNHKが勝利してきましたが、ついに時代が動きました。NHKが映らないテレビを設置した女性の主張が認められたのです。判決のカギとなったのは、NHKの周波数だけを強制的に減衰させるフィルター「iranehk(イラネッチケー)」。その仕組みを詳しく見ていきましょう。


NHK受信料裁判に勝利した受信フィルターの中身

NHKだけをカットできるフィルター

「iranehk」がどのようにしてNHKを映らなくしているのか、改めて内部をチェックしていきましょう。関東用iranehkの場合、NHK総合の27ch(557MHz)とEテレの26ch(551MHz)の2つの周波数の電波だけを、カットできるフィルターを内蔵。ピンポイントで減衰させられるのが、この装置の肝といえます。

iranehkを分解して中身を観察すると、2つの同調回路が入っていて、それぞれの回路が26chと27chに共振していることが分かります。共振回路は共振した周波数において、インピーダンスが最低になったり最高になったりするもので、ある周波数を通過するかを選択する重要な回路です。

通常はトランジスタなどの能動素子と組み合わせてシャープな特性にして利用するのですが、iranehkには電源がありません。単純なLC回路を内部に設置して、26chと27chに同調しているのです。

NHKフィルターの選択性をより高める

ちなみに、試作品の内部も拝見しました。東京・秋葉原のパーツショップで入手した部品で作られた、開発初期のiranehkです。周波数を減衰させるための共振回路が6個組み込まれていました。

iranehkは同調回路が入っているだけなので、内部の構造は同じ。市販品は左右に基板を分離していて、それぞれ同じ回路が組まれています。共振回路を2段にして、NHKフィルターの選択性をより高めているといえます。

そして、内部のコイルとコンデンサは、それぞれ直列共振回路と並列共振回路です。試作版では、1枚の基板で4個の回路を乗せて調整していましたが、これを分割したことにより、電気回路的に同じ2個の同調回路を通過させることになり、より確実にNHKの電波だけを狙えるようになっています。

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