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取説が分かりやすくなった「IC-R6」の欠点とは

これから受信を楽しもうという人向けのハンディ機で、入門機ベストバイはアイコムの「IC-R6」でしょう。最大の理由は感度が高く、広帯域で安定していること。受信機の基本である“聞く”ことが、誰にでも簡単にできるからです。取扱説明書がビギナー向けに再編集された「IC-R6」の魅力について詳しく見ていきましょう。


取説が分かりやすくなった「IC-R6」の欠点とは

IC-R6は高感度を安定的にマークする

高感度な受信機は他にもありますが、それは特定の周波数帯に限られる場合が多く、IC-R6はおもしろ無線が存在する30~1000MHzにわたって、高感度を安定的にマークします。そのフラットな感度特性から、受信感度を比較する際の基準になるほどです。

その高感度を活かすのが電波を探し出す機能、スキャンとサーチ速度の速さ。メモリーした周波数群(バンク)の中から探し出すスキャンは毎秒53チャンネルと、ライバル機を1秒で周回遅れにしてしまうほどのハイスピードです。

最新機種の毎秒100チャンネルには及びませんが、十分過ぎるほどの速さでしょう。指定した周波数の範囲(バンド)内を電波が見つかるまで回り続けるサーチは、毎秒100チャンネルと圧倒的。上位機種に迫ります。それでいて実勢価格は19,800円と、2万円を切るのです。

IC-R6は短押しと長押しを使い分ける

これだけの性能をマークしながら、単3形乾電池×2本で27時間連続サーチをする良好な燃費性能は、日々の持ち歩きにも適しています。自宅では、コンセントに挿して使う付属のAC電源アダプタを使えば、ランニングコストも抑えられます。

IC-R6は、数字ボタンが無いテンキーレスモデル。周波数の入力には手間がかかりますが、スキャン&サーチの開始、バンクの変更といった基本的な操作は、ボタンを一瞬だけ押す「短押し」と1秒程度押し続ける「長押し」の使い分けで対応。最初は理解しにくい操作方法ですが、不思議と指が慣れてきます。

受信機としての基本性能にスキの無いIC-R6ですが、唯一の欠点はディスプレイの表現力の乏しさ。縦・横・ナナメの棒の組み合わせで、数字やアルファベットを表示するセグメント方式なので、数字はともかくアルファベット6文字で表記される各種設定の略語が難解です。


IC-R6の取説はビギナー向けに再編集

このIC-R6のディスプレイの表現力の乏しさは、ビギナーがつまずく部分でしょう。最初から取扱説明書を熟読する必要はないので、常に持ち歩くか、アイコムのWebサイトから取扱説明書をスマホにダウンロードしておくのが賢い選択です。

IC-R6の取扱説明書について、SNSなどで語られることはほとんどないのですが、ビギナー向けに再編集されています。発売当初の取扱説明書は、アマチュア無線機の取扱説明書のように、無線用語を知っていて当然という雰囲気で書かれていました。

このため、ビギナーには何の説明なのか、どこを見ればいいのかさえ分からなかったのです。これが大きく変わり、ビギナーにも理解しやすいようになっています。こんなところも入門機ベストバイにIC-R6が選ばれた理由です。

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