ETCマイレージサービスはカーシェアで使える?
高速道路業界は、ETCを普及させるべくさまざまな割引サービスをアピールしています。そのひとつが「ETCマイレージサービス」で、ポイント還元でトクしているドライバーも多いでしょう。ところがこのサービス、レンタカーやカーシェアを利用するドライバーは申し込み自体ができません。何とかして申し込む方法はないのでしょうか。

ETCマイレージサービスの対象外
ETC向けの割引サービスとして、おトク度が高いもののの一つが「ETCマイレージサービス」です。これは、支払った通行料金に応じて最大10%のポイント還元が受けられるもの。さらに、ETCマイレージサービス会員限定で、平日最大50%のポイント還元がある「平日朝夕割」という割引サービスもあります。
ところが、これらETCマイレージサービス関連の割引は、自家用車を持たずレンタカーやカーシェアで利用している人は対象外になってしまいます。というのも、ETCマイレージサービスの会員登録に、ETC車載器とナンバープレートの情報が必要となるためです。
その理由をETCマイレージサービスのWebサイトでは「ETCマイレージサービスは、ETCをご利用(無線走行)いただくことが前提であり、その中でもETC普及促進の観点から車載器をご購入いただいたお客様向けの割引制度となっております」と説明しています。ETC普及率が90%を超える今となっては理不尽な話です。
車載器なしでETCマイレージサービス
それでは、何とかしてETC車載器なしでETCマイレージに申し込む裏技はないものでしょうか。まず、ETC車載器だけ手に入れて登録するという方法が使えそうですが、実はダメ。というのも、そのETC車載器がどこかの自動車にセットアップされていることが条件のためです。
次に、知り合いの自動車やレンタカーのETC車載器番号だけ借りてETCマイレージを申し込むといった方法も思いつきますが、これも使えません。というのも、ETC車載器をセットアップしたときに車検証やナンバープレートの情報が記録されているため、その情報が申し込んだ人と一致しないと受け付けされないのです。
レンタカー派やカーシェア派がどうしてもETCマイレージを利用したいのであれば、ごく短い期間だけもETC車載器付きの自動車を所有する必要があります。
とはいえ、自動車自体がタダで手に入ったとしても、名義変更や車載器セットアップで最低1万円はかかってしまいます。ETCの仕組みが変わるまで待つしかなさそうです。