TY-ANX1がポータブルラジオおすすめ機種になった理由

AM/FMポータブルラジオにとって重要な、音と感度を中心に国内メーカーの5機種をチェックしました。その結果、総合性能にポータブルラジオおすすめ機種は、2016年に26年ぶりに復活を遂げた往年のオーディオブランド「Aurex」が送り出す、渾身のCD付きSD/USB録音ラジオである、東芝エルイートレーディングの「TY-ANX1」です。

TY-ANX1にはBluetooth受信搭載

東芝エルイートレーディングのポータブルラジオ「TY-ANX1」は、姉妹機である「TY-AN1」の上位機になります。セールスポイントであるネオジウムマグネットのスピーカーはそのままに、TY-ANX1は外径を36mm×2個から50mm×2個へ。TY-ANX1のラジオ受信時の出力は、1.7Wから2.0Wへとパワーアップしているため、TY-AN1よりもパワフルな音が出ます。

TY-ANX1は機能が豊富。地域名を指定したオートメモリーに対応しているほか、最大10件までの番組予約録音などのラジオ機能以外にも、CDプレーヤー機能、SD/USBプレーヤー機能、NHKの放送波を利用した自動時刻補正機能、タイマー機能などをTY-ANX1は搭載しています。

TY-ANX1にはBluetooth送受信機能も搭載され、スマホに入った楽曲やネットコンテンツの聴取も可能。TY-ANX1はまさにオーディオ機器です。さらに、TY-ANX1は語学学習用の機能も数多く搭載。各プレーヤー機能動作時には、多彩な再生方式を活用できるなど、TY-ANX1はラジオを超えたラジオです。

TY-ANX1のスピーカーは次元が違う

TY-ANX1の音質はポータブルラジオながら透明感があり、とても力強い音です。TY-ANX1は音量の大小にかかわらず、音質の変化が少なく、低域から高域まで安定して出ています。

TY-ANX1のCDやSD/USBのデジタル音源を再生した時の挙動は、いわゆるラジオのスピーカーとは次元が違う音で、音楽などは1つ1つの楽器の“音の輪郭”まで伝わってくるほど。もちろん、TY-ANX1はラジオの音色も良く、FMラジオ放送のステレオ感もバッチリです。

TY-ANX1のスピーカーは密閉型で、一般的なフェライト磁石の10倍以上の磁力を持つネオジウム磁石を採用。TY-ANX1は応答性が向上したため、より繊細で原音に忠実な再生が可能になりました。スピーカーの振動板である、コーンやセンターキャップの構造まで見直すなど、さすがAurexです。TY-ANX1はチカラの入り方が違います。

TY-ANX1は感度が高いため、AM/FMともに快適な受信が可能です。TY-ANX1は電波が弱くてノイズが気になるような状況でも、スピーカーの解像度が高いおかげで、がんばって集中しなくても、放送波を聞き分けることができます。

TY-ANX1の受信周波数はAMラジオ放送531～1710kHz（9kHzステップ）／FMラジオ放送76.0～108.0MHz（0.1MHzステップ）です。サイズ／重さは310W×151H×69Dmm／1,400g。実勢価格は9,700円です。