スマートキーも盗難被害に遭う最新の手口とは
2003年、自動車盗難の認知件数は約64,000件。これをピークに被害は減少していますが、プロの窃盗団は暗躍し続けています。最新手口と対策を、イモビカッター対策で知られるカーセキュリティ会社・プロテクタの上條氏に聞きました。いまやスマートキーも盗難被害に安心できないのです。
スマートキーで盗難された車両多数
今、1番盗難に遭っているクルマはトヨタ・プリウス。そして、2013年まで7年連続ワースト1位だったトヨタ・ハイエースが2014年からは2位に。3位はトヨタの高級車・ランドクルーザーです。
いずれも最新型の車種が狙われています。2004年頃から盗難防止で広く導入された、キーとIDを照合させるシステム・イモビライザー付き車両でも盗まれているのはご存知の通りです。
メーカーは新たにスマートキーを導入しましたが、イモビカッターにより多くの車両が盗難されました。その後もメーカーは対策を行いましたが、それでも新しい車種が被害に遭っている現状です。
スマートキーの盗難対策が破られる
どうやら、2014年頃からスマートキーの盗難対策を破る新たな手口が広まっているようです。それが「キープログラマー」。スマートキーを制御するコンピューターを解除してエンジンをスタートさせる装置です。
また、スマートキーはクルマから発せられる微弱な電波を受信して送り返すシステム。スマートキーを持って近づくだけでロックが解錠されます。
その電波を増幅して、離れた場所のスマートキーとクルマを照合させて解錠・盗難してしまう「電波ジャック」という手口も報告されています。このように、日々いたちごっこでスマートキーの盗難対策が破られ、また新たな対策が練られているのです。
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ラジオライフ編集部
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