消防車のサイレン音やボディの英数字の意味は?
東京都のほぼ全域で活動する東京消防庁。昼間の人口が1,500万人を超える東京都を管轄する消防車両の台数は約2千台にも上ります。世界に類を見ない巨大な消防組織になっているのです。そんな消防車のサイレン音やボディに描かれている英数字にはそれぞれ意味があります。消防車のサイレンの秘密に迫ります。

消防車のサイレン音で出動理由
消防車両は「ウー」というサイレン音と「カンカンカン」という鐘の音(警鐘)を鳴らしながら出動します。じつは、サイレン音と鐘の音の組み合わせによって、消防車が出動した理由がわかるのです。
「ウーカンカンカンカン」という消防車のサイレン音なら火災出動で、「ウー」という消防車のサイレン音のみは救助などの火災以外の緊急出動を意味します。消防車が「カンカンカン」と鐘の音だけ鳴らしているのは鎮火して署に帰る時ということ。なお、消防車のサイレン音の意味については地域によって違うこともあるようです。
また、膨大な数に上る東京消防庁の消防車両群は、ボディのドア部分に記された記号で管理されています。車両のドアに記されている「英字+5ケタの数字」の6ケタの文字列を見れば、車種や納入年を読み解くことができるのです。
消防車のサイレンと数字で景色が変わる
消防車のボディの英数字を見れば、車両の使用年数が分かってしまうということ。具体的には、最初の英字は車種別記号を表しています。
「A」は救急車、「B」は消防艇、「C」は化学車、「D」は消防団車両といった具合。「L」ならはしご車、「M」なら消防二輪車、「P」ならポンプ車となります。このほか「R」が救助車、「S」が支援車他、「T」が工作車他、「Y」が指揮車他です。
そして、英字の次に来る数字2ケタが元号表記の納入年を表しています。続く数字3ケタは年間の納入の順番を表す数字です。消防車両のドアに「P20080」と書かれていれば、平成20年(2008年)に納入されたポンプ車ということ。すでに10年ほど使用されていることが分かるわけです。
街で見かけた消防車のサイレン音と車両番号の数字の意味がわかれば、出動している車両の目的や年季の入り具合がわかるということ。消防車のサイレンで見慣れた街の景色が少し違って見えてくるかもしれません。
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ラジオライフ編集部

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