盗聴防止ノイズを発生させる小型妨害機をテスト
現代では、発信器として販売される情報収集機器による盗聴対策は必須でしょう。大企業では1年に1度、専門業者に盗聴器の“掃除”を依頼するといいます。個人でも受信機や盗聴発見機によって、盗聴器の有無を割と容易に確認できますが、その場所を特定するのはある程度の知識と技術が必要。そこで有効なのが盗聴防止ノイズを発生させる「小型妨害機」です。
盗聴防止ノイズを発生させて行為を防ぐ
サンメカトロニクスの「TBX-1000mini」は、盗聴防止ノイズを発生させて盗聴行為を防ぐ装置。既に盗聴されている…という前提でこの盗聴防止ノイズを発生させる妨害機を使い、実質的な被害を食い止めるわけです。
盗聴防止ノイズを発生させる小型妨害機の使い方は、電源をオンにしてノイズ音量を調整するだけなので、機械に弱い年配や女性社員も気軽に利用できます。
実際に、YouTubeの動画を再生した室内で、その音声を近くに置いた盗聴器から発信。Bchの399.455MHzを受信機で受信している状況を作って、盗聴防止ノイズを発生させる効果を実験してみました。
盗聴防止ノイズが声にキレイに乗る
ここで盗聴防止ノイズを発生させる小型妨害機TBX-1000miniの電源をオンにしたところ、「ジーーー」というノイズで、受信機から聞こえていた動画の音声がかき消されてしまいました。人の声にきれいに盗聴防止ノイズが乗っている印象です。
騒音計アプリ「デシベルX」で、盗聴防止ノイズの音量を測定してみました。中程度の場合は約80dB、最大の場合は約90dBで、盗聴防止ノイズはバイク音ぐらいの音量です。
盗聴防止ノイズを発生させる盗聴妨害機のモードはノイズジェネレーターモード、電源はリチウム電池400mAです。サイズ/重さは約75W×102H×42Dmm/128g。実勢価格は26,400円です。
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ラジオライフ編集部
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