ネットの活用法や便利なアプリ、お得な買い物テクニックなど知って得する情報を毎日更新しています。

イモビライザーの専用キーは簡単にコピーできる!?

イモビライザーとは、専用キー以外ではエンジンがかからないシステムのこと。イモビライザーとは、いわゆる自動車盗難防止システムです。しかし、イモビライザーの専用キー複製マシンがあれば、自分で簡単に登録できてしまいます。イモビライザーの仕組みと専用キー複製マシンで自分で登録する方法を見ていきましょう。


イモビライザーの専用キーは簡単に複製できる!?


イモビライザーキーを自分で登録できる

イモビライザーとは、エンジンキーに埋め込まれた電子チップ(トランスポンダ)と、自動車本体とで電波で認証。ID(暗号化されている)が一致してはじめてエンジン始動が可能になる仕組みのことです。

ブランクキーを削ってクルマの合カギを精巧に作ったとしても、イモビライザーがなければエンジンの始動はできません。エンジンをかけるにはイモビライザーのトランスポンダ内蔵の専用キーに、元々のIDも複製する必要があるのです。

そこでカギ師が利用するのがイモビライザーの専用キーの複製マシン。イモビライザー専用キー複製マシン「キーライン 884ディクリプター」は、十字の穴にカギを差し込むと、トランスポンダに書き込まれたIDを読み込みます。イモビライザーキー内蔵のチップからIDを読み取れれば、ブランクキーに自分で登録可能です。

イモビライザーの専用キー


イモビライザーキーが自分で登録できない

キーライン884ディクリプターのインターフェイスはRS-232CとUSBで、電源はDC12Vです。キーライン884ディクリプターのサイズは220W×130H×70Dmmで、重さは1kg。キー ライン884ディクリプターの価格は220,000円になります。

このキーライン884ディクリプターがあれば、簡単にイモビライザーの専用キーが自分で登録できるため、メーカー側もさらにセキュリティをアップ。エンジン始動のたびにIDを書き換えたり(BMW)、車両本体がないとイモビライザーの自分でキー登録ができない(ホンダ)車種も存在します。

イモビライザーのトランスポンダは、最近では住宅用のカギでも採用され始めていますが、IDはこの専用キー複製マシンでも読み込みだけは可能です。


イモビライザーキーでも盗難被害の報告

2004年頃から車の盗難防止で広く導入されたイモビライザーですが、盗難被害が報告されているのはご存知の通り。イモビカッターにより多くのイモビライザー車両が盗難されました。

イモビカッターは、キーとIDを照合させる自動車盗難防止システムのイモビライザーを突破するもの。イモビカッターが暗号をリセットして、別のキーでエンジンを始動させてしまうのです。

中でも、プリウスはイモビカッターによってエンジンを不正に始動されてしまうイモビライザーの代表車種でした。なお、イモビライザーの盗難被害を防ぐためのイモビカッターガードも登場しています。設置すると、イモビカッターを無力化してくれます。


イモビライザーに代わるスマートキー

そして、イモビライザーに代わって登場したのがスマートキーです。車両に近づいたりドアノブに触れるだけでドアロックを操作したり、ボタンを押すだけでエンジンスタートできるスマートキーが主流になっています。

そのスマートキーをも無効化してしまう存在がキープログラマーです。キープログラマーは車載コンピュータに直接アクセスすることで、エンジンを始動させる手法になります。

このほか、スマートキーは、車両に搭載されているコンピュータと通信し、正規のキーが近くにあるかどうかを判断します。スマートキーから車両へは315MHz帯の電波を利用。なお、車両からスマートキーへは125/134kHzを使用します。

スマートキー信号は暗号化されているため、解読したりコピーするのは困難です。また、スマートキーから出ている電波はとても微弱で、到達距離は3mもありません。そこで考案されたスマートキー車盗難の最新手口が「リレーアタック」。盗難防止策のいたちごっこはまだまだ続きそうです。

イモビライザーを無効化するイモビカッターとその対策

■「イモビライザー」おすすめ記事
イモビライザーキーを簡単に複製する装置がある

■「車のキー」おすすめ記事
車の鍵紛失を自分で解決するロックアウトツール
インキー時のカギ開け補助工具がAmazonで買える
クルマ盗難手口「リレーアタック」仕組みと対策

■「キー」おすすめ記事
ディンプルキーの合鍵を画像から自作する方法
玄関ドアの鍵をガードするグッズで防犯対策
自転車の鍵はボルトカッターで簡単に切断できる
ドアノブ交換で玄関のカギをディンプルキーに
補助錠を自分で増設してダブルロックで防犯対策

The following two tabs change content below.

ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。 ■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

この記事にコメントする

あわせて読みたい記事

  • イモビライザーキーを簡単に複製する装置がある
    イモビライザーキーは複製装置で簡単にコピー
  • ハイエース盗難に使われる手口とその対策とは?
    ハイエース盗難防止対策の最強おすすめパッケージとは

  • オススメ記事

    逮捕者も出た「モザイク破壊」とはどんな技術?

    2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]

    最新AI技術を駆使した「モザイク除去」の到達点

    モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]

    LINEのトーク内容を盗み見する方法とその防衛策

    圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]

    盗聴はアプリを入れればできる

    盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]

    チョコボールのエンゼルを見分ける方法

    おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]