Hシステムの前期モデルと後期モデルの見分け方
白く正方形のはんぺん型アンテナが目印の速度取り締まり装置が「Hシステム」です。赤外線ストロボとCCDカメラはアンテナ両サイドに設置されています。Hシステムは本体の前に、警告用の電子掲示板が設置されているのがポイント。車速を事前に測り、速度を超過した車両に一度警告を行います。
Hシステムには2タイプが存在
正方形の白い“はんぺんアンテナ”が特徴の「Hシステム」は1992年に登場したレーダー波を使ったオービスです。製造メーカーは三菱電機で、正式名称は「高速走行抑止システム」といいます。
Hシステム本体は赤外線ストロボ、はんぺんアンテナ、CCDカメラでワンセット。レーダー波はレーダー式オービスと異なり、断続的に発射されているのが特徴です。CCDカメラで撮影した写真は警察署や高速隊本部に伝送されます。
Hシステムには前期モデルと後期モデルの2タイプが存在。赤外線ストロボよりもCCDカメラが小さいのは後期モデルで、計測性能が向上しています。赤外線ストロボとCCDカメラのサイズがほぼ同じであれば前期モデルです。
Hシステムは速度超過を一度警告
Hシステムは本体レーダー部の前に、警告用の電子掲示板が設置されているのも特徴です。13.410GHzの電波で簡易測定を行って、速度超過車両に一度警告。そして、はんぺんアンテナで10.525GHzの電波を使って計測するのです。
ただし、メーカーは2008年にオービス部門から撤退しており、現在はメンテナンスと裁判関係をサポートしているのみ。このためHシステムが今後、増えることはありません。
Hシステムはレーダー式オービスと同様に、ループコイル式への置換が増えていますが、北海道など雪国ではまだまだ主力です。なお、“H”は“阪神”が由来。関西地方には、変わった形状のタイプが生息しています。
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ラジオライフ編集部
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