ネットの活用法や便利なアプリ、お得な買い物テクニックなど知って得する情報を毎日更新しています。

レーダー探知機「小型オービス」どこまで有効?

レーダー探知機とは、無人式の速度取り締まり装置「オービス」を事前にキャッチする装置です。一方で、移動式の新型オービスなどスピード取り締まり手段はますます複雑化しています。そんな中、小型オービスに対応したレーダー探知機も登場。最新の小型オービスにどこまで有効なのでしょうか。


レーダー探知機「小型オービス」どこまで有効?


固定式の新型オービスの周波数帯

もともとレーダー探知機は、レーダー式オービスなどが発する10.525GHz(Xバンド)のマイクロ波を検知する装置。電波をキャッチすることで、事前にオービスの存在をドライバーに知らせていました。

しかし、現在はレーダー波を発射しないLHシステムなどがオービスの主流となっています。そこで、オービスの位置データを事前に登録。自車位置がオービスに近づくと、事前に警告を発するように進化させたのがGPSレーダー探知機です。

一方、2016年に登場した新型オービスには「固定式・半可搬式・可搬式」という3種類があります。このうち、固定式の新型オービスが埼玉県と岐阜県に設置。標識のように埋め込んで設置する固定式はスウェーデンからやってきたセンシス社製で、従来までのXバンドとは違う周波数帯を使っています。


可搬式の新型オービスはレーザー

トラックの荷台など載せて移動できる半可搬式の新型オービスは現状、東京航空計器が製作したタイプが主流。速度測定はレーザー式となっています。可搬式の新型オービスは、センシス社と東京航空計器の2タイプが存在。センシス社はレーダー式ですが、東京航空計器はレーザー式です。

そして、新型オービス対応をうたったレーダー探知機は当初、GPSによる設置場所の情報による警告のみでした。しかし、2017年からはこのセンシス社の新型オービスの周波数帯もキャッチするレーダー探知機が登場。センシス社の新型オービスに関しては、GPSとレーダーのダブル受信ができるようになっています。

とはいえ、いま全国各地で目撃されているのが、三脚に設置するだけの東京航空計器の可搬式の新型オービス。レーザー式で速度測定しているため、現行のレーダー探知機ではキャッチすることができません。

しかも、可搬式の新型オービスによる取り締まりは、生活道路なども含まれていて神出鬼没です。登録されている位置情報だけですべてに対応することはほぼ不可能。レーザー式もキャッチするレーダー探知機の登場が待たれるところです。

■「小型オービス」おすすめ記事
オービス検知アプリは新型オービスにもすぐ対応
新型オービスの登場で変わる速度取り締まり対策

■「オービス」おすすめ記事
オービスが作動する速度違反は何キロオーバー?
オービスの種類と特徴はしっかり頭に入れておく
オービスの主流「LHシステム」のLHは何の略?
オービス取締りは「撮影に関する制限」があった
Nシステムは通行車両のナンバープレートを撮影
全国のN端末を網羅した「Nシステムマップ」とは

■「速度違反」おすすめ記事
白バイ隊員がそっと教えるスピード違反の交渉術
速度違反で15km/h未満で捕まる可能性はほぼゼロ

The following two tabs change content below.

ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。 ■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

この記事にコメントする

あわせて読みたい記事

  • ループコイル式オービスでの無罪判決は1件のみ
    ループコイル式オービスでの無罪判決は1件のみ
  • レーザー式オービスのバリエーションが増加中
    レーザー式オービスのバリエーションが増加中
  • 固定式オービスをシガーソケットに差すだけ警告
    固定式オービスをシガーソケットに差すだけで警告
  • 可搬式オービスの主流は分割タイプ「LSM-310」
    可搬式オービスの主流は分割タイプ「LSM-310」

  • オススメ記事

    逮捕者も出た「モザイク破壊」とはどんな技術?

    2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]

    LINEのトーク内容を盗み見する方法とその防衛策

    圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]

    盗聴はアプリを入れればできる

    盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]

    チョコボールのエンゼルを見分ける方法

    おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]

    空き巣被害に遭いやすい住宅の特徴と正しい防犯対策

    窃盗事件の大半を占めているのが「空き巣」。しかも、空き巣被害の半分以上は住宅が狙われたものです。アナタの家も知らぬ間に泥棒たちに目を付けられている空き巣被害の予備軍かもしれません。空き巣被害に[…続きを読む]