警察は張り込みはバレバレなので刑事は面パトを避ける
警察のコワモテ集団・組対4課といえば、ヤクザと対峙する通称「マル暴刑事」のこと。マル暴刑事の中には、パンチ・坊主・ヒゲなど一般的な警察の服制規程から大きく外れている人もいます。元警視庁組織犯罪対策部の元刑事に、マル暴刑事の捜査や服装について解説してもらいました。警察は張り込みはバレバレなので刑事は面パトを避けるのです。

警察の張り込みがバレバレな覆面パトカー
警察の刑事が組員関係を張り込み捜査する時、対象を監視できる家屋から張り込むことがほとんど。それは、刑事が張り込みで覆面パトカーを利用していると、ヤクザ風の服装から目立ってバレバレというのが理由です。
刑事の張り込みは必ず2人1組で行います。運転席と助手席に男2人が座っていたらさすがに怪しいので、車内の前後に分かれて見張りますが、それでもすぐ警察の張り込みに「ヅク(気づく)」というのです。
警察の張り込みに気づく理由としては、覆面パトカーにアンテナが付いていたりと、捜査用車両とバレバレなこともありますが、ヤクザはマル暴刑事の顔をよく覚えているのです。このため、マル暴刑事は近くのマンションなどを借りて張り込みます。
警察は張り込みに車をあまり使わない
警察の張り込みで車はバレバレのため、覆面パトカーが使われることはあまりありません。「だから、車内であんパンも食べないし、牛乳も飲まない」のです。
そんなマル暴刑事の服装がヤクザ風になるのには理由があります。東京・浅草には、ヤクザ者とマル暴刑事がひいきにしている鞄屋が何軒か存在。マル暴刑事はそこに、どこの組の者が来たなどの情報を得るために出入りしているのです。
その際、客として革の鞄などを特注して、店主と関係を築いていかなければなりません。こうして、服装や趣味がだんだんヤクザ風になっていくというわけ。例えばライターでも100円の使い捨ては絶対に持たず、オイルライターが基本といいます。
とはいえ、マル暴刑事はヤクザ者のように10万~20万円もする背広は買えません。しかし、高くなくてもビッと着こなせばそれなりに見えるもの。若い捜査員はそうした指導を先輩から徹底的に受けるといいます。
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ラジオライフ編集部

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