スピード違反は時速何キロオーバーで捕まるか?
制限速度60km/hの道路を61km/hで走ってもスピード違反で取り締まられないことは、多くのドライバーは経験上知っていること。とはいえ、法律に何km/hオーバーしたら取り締まるとは書いてなく、警察官の胸先三寸ともいえます。しかし、交通違反に関する統計から、スピード違反が何km/h以上オーバーで捕まるのかが見えてくるのです。

スピード違反は程度別の件数を発表
警察庁が毎年発表している交通統計のなかには「違反の種類別の取り締まり件数」というものがあります。このうち「酒気帯び運転」と「スピード違反」「過積載」の3種類については、程度別の件数も発表されています。これは、違反の点数や罰金・反則金が程度によって変わるためです。
スピード違反の場合、15km/h未満、20km/h未満、25km/h未満、30km/h未満、50km/h未満、50km/h以上の6段階で統計がまとめられています。2018年のスピード違反の取り締まり件数は123万7730件でした。
このうち、取り締まり件数が最も多かったのが25km/h未満で42万2269件、続くのが20km/h未満で37万5957件となっています。この速度がスピード違反取り締まりのボリュームゾーンといえそうです。
事実上15km/hオーバーでスピード違反
事実、25km/hを超える違反については30km/h未満は24万8590件、50km/h未満は17万4308件、50km/h以上は1万6563件と、スピードオーバーの程度が高くなるにつれ件数も減っています。
そして、速度15km/h未満のスピード違反については取り締まり件数はなんと43件。全体の件数に占める割合はわずかに0.0034%です。これでは、ほとんど取り締まられていないに等しく、事実上15km/hオーバーがスピード違反の取り締まりの対象になるといえそうです。
ただし、最近では生活道路の取り締まり強化のために可搬式の新型オービスが投入されていることもあり、スピード違反の程度別の件数は変わってくることが予想されます。いずれにしても、制限速度をしっかり守って安全運転を心がけましょう。
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ラジオライフ編集部

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