花形部署と思われがち「捜査一課」の仕事と給料
警察ドラマでもよく登場する「捜査一課」は殺人や強盗といった強行犯を扱う部署。誰でも一度は憧れたことがある職業でしょう。ただし、捜査一課の刑事の仕事はドラマによって作られたイメージであることがほとんど。そこで、警視庁捜査一課の元刑事に花形部署と思われがちな捜査一課のリアルな仕事と給料について教えてもらいました。

捜査一課の刑事の仕事は捜査会議から
よく警察ドラマで、何日も家に帰れていない刑事が出てきますが、実際に人によっては2か月、3か月も家に帰らないこともあるとか。刑事という職業は、そういうリズムで仕事する人が多いようです。
「特に捜査一課に関しては多いかもしれません。ただ、帳場が立つと捜査一課でも捜査二課でも、部署に関係なく家には帰らなくなるんじゃないですかね」とのこと。ちなみに「帳場」とは「捜査本部」を表す警察用語です。ただし「何時に仕事が終わろうとも朝は8時半から」といいます。
事件従事中の捜査一課刑事の1日は、8時30分からの捜査会議でスタート。その日の捜査方針や前日までに収集した情報を整理するための会議は、1~2時間ほどかかります。そして、10時30分からは終日捜査です。
捜査は聞き込みだったり、尾行だったり張り込みだったりと、事件内容や捜査状況により担当はさまざま。日が出ているうちは各自が担当として受け持ちとなっている捜査を行います。
捜査一課には花形部署というイメージ
そして、22時には捜査会議。その日の捜査結果を各捜査員が報告し合い、今後の捜査方針や捜査内容を検討します。かかる時間はだいたい2~3時間ほど。その後は、各種書類の作成を行ったり、その日1日の捜査結果を整理する個人業務です。これが、だいたい24時ごろからとなります。
業務の終了時間は個人やその日によってまちまち。24時ごろに終わることもあれば翌朝5時、6時ということもザラ。ただし、翌日の開始時間が8時半ということは変わりません。
一般的に花形部署というイメージがある捜査一課の刑事ですが、仕事の内容はかなりタフ。それでも頑張れるのはやりがいだといいます。
そんな捜査一課の刑事は危険性を伴う仕事でありながら、他の部や課と待遇が同じ。「警察には他の公務員と給料はそれほど変わらない中で、骨身を削って頑張っている連中がいっぱいいるんですよ」と話してくれました。
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ラジオライフ編集部

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