アイワのラジカセが優れた音質で完全復活!
最先端ではないけれど、いつも「ちょうどいい」製品を私たちに届けてくれていた「アイワ(aiwa)」。「ウォークマン」は高くて買えなかったけれど「カセットボーイ」なら手が届いたという人も多かったのではないでしょうか。そんなアイワのラジカセが完全復活。アイワのラジカセの実力を見ていきましょう。

アイワのラジカセは身近な存在
アイワはお小遣いの少なかった我々にとって、とても身近な国内メーカーでした。アイワのラジカセにお世話になった人も多いでしょう。しかし、さまざまな事情から親会社のソニーに吸収合併され、会社としてのアイワが消滅してしまいます。
しばらくはソニーの廉価製品用サブブランドとしてラジカセなどのアイワ製品が供給されますが、2008年には製品の出荷が停止。ブランドとしてのアイワも消滅していきました。
しかし、そんなアイワが2017年4月に復活を遂げました。ソニーが持っていたアイワの商標が「十和田オーディオ」へと譲渡され、新会社としての「アイワ株式会社」が発足したのです。
十和田オーディオといえば、ソニーとも関係の深いEMS(電子機器受託製造サービス)メーカーで、これまでにソニーから発売された「ICF-EX5」「ICF-SW7600GR」「ICF-SW77」といった高性能ラジオの製造を請け負った会社です。
アイワのラジカセは優れた音質
つまり、新しいアイワ製品には、ソニーと旧アイワ、十和田オーディオのDNAが深く刻まれているわけ。これで期待するなという方が、無理かもしれません。
そんなアイワから発売されたラジカセ「CSD-M20」はAM/FMラジオ放送、ワイドFMラジオに対応。デザインもありきたりで、このタイミングでCD付きラジカセというのも、満を持して…という場面に似つかわしくない気がします。しかし、能ある鷹は爪を隠す。新生アイワのラジカセは、優れた音質を誇る優等生だったのです。
アイワのラジカセ「CSD-M20」の受信周波数は、AMラジオ放送が522~1629kHz(9kHzステップ)でFMラジオ放送が76.0~108.0MHz(0.1MHzステップ)。サイズ/重さは305W×135H×245Dmm/2.2kgです。電源は単2形乾電池×8本もしくはAC100V。実勢価格は6,450円となっています。(文/手島伸英)
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ラジオライフ編集部

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