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「混変調」以外に不正受信はどんな種類がある?

周波数を合わせている受信したい電波を「目的波」と呼び、悪影響を与える電波の「妨害波」から受ける現象を「不正受信」といいます。不正受信には発生要因によって、いろいろな種類があり、その症状も異なります。強い電波によって引き起こされる不正受信について解説していきましょう。


「混変調」以外に不正受信はどんな種類がある?


混変調はブ~ンと映像信号がカブる

不正受信の代名詞「混変調」は、振幅変調(AMモード)の妨害波によって生じます。地上波テレビ放送がアナログ波だった時代は、映像信号が振幅変調だったために、混変調の大きな原因になっていました。

このため「不正受信=混変調」という図式ができ上がったようです。映像波の混変調を受けると「ブ~ン」という映像信号がカブってきました。

一方、2波の妨害波によって発生する不正受信が「相互変調」。強力な2つの妨害波が同時に受信機へ飛び込んでくると、増幅回路の歪みによって、回路内に不正な周波数が発生するのです。

相互変調によって生まれる不正な周波数は、強力な2つの妨害波の周波数をfaとfbとした、次の公式から算出されます。「2fa-fb=不正な周波数」「2fb-fa=不正な周波数」です。


相互変調はオバケのように神出鬼没

例として、VHF帯エアーバンドの周波数、faを120MHz、fbを125MHzとしましょう。2つの妨害波から、115MHzと130MHzの不正な周波数が発生します。

これがどのような現象を引き起こすのかというと、周波数を115MHzか130MHzにセットしている時に、120MHzと125MHzの強い電波が同時に飛び込んで来ると、セットした周波数から妨害波の音声が聞こえてくるのです。

これは「オバケ」と呼ばれる現象。相互変調で発生した周波数が中間周波数に影響する場合も発生するので、オバケのように神出鬼没です。

相互変調が発生しやすいのは、アマチュア無線の7MHz帯のように、強い電波が狭い周波数帯にひしめきあっているバンドや、大規模空港のように多数のエアーバンドが頻繁に発射される環境です。固定機は相互変調を防ぐため、歪みの少ない増幅回路を採用しています。


感度抑圧は電波塔付近で発生しやすい

このほか、混変調と混同される不正受信が「感度抑圧」です。この現象は強い妨害波によって、受信機の感度が低下してしまうこと。妨害波の変調方式に関係なく発生するので、デジタル波からの妨害を受けることもあるのです。

受信地の近くに、電波塔などの送信所がある強電界地では、回路内にあるフィルターなどでカットできない強い電波が、妨害波として回路内に流れ込んできます。すると、AGC(AutomaticGain Control:自動利得制御)回路が、目的波が強力だと勘違いして、受信機の感度を下げてしまうのです。

結果、目的波が聞こえなくなってしまいます。この現象が感度抑圧です。電波塔からは、テレビやFMラジオの放送波、官民の業務無線といった強力な電波が発射されているので、付近では感度抑圧が発生しやすくなります。

効果的な対策はフィルターによるところが大きく、フィルター回路が充実し、基板の各部に鉄板によるシールドが施され、アースが工夫されている固定機は、感度抑圧を受けにくいのです。

強力な妨害波による不正受信は、固定機であっても条件が揃えば発生します。それを極力抑えるために、余裕のある回路設計や高精度の電子パーツを使っているのが固定機なのです。

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