ジュリエット・アルファの意味は航空無線のアルファベット

戦争映画などで無線通信するシーンで「アルファ」「ブラボー」や「ロミオ」「ジュリエット」などの単語が出てきて、不思議に思ったことがあるはず。これは航空無線でアルファベットを誤認しないように頭文字を使った「フォネティックコード」で発音しているシーンです。ジュリエット・アルファ…は航空無線でアルファベットの意味なのでした。

ジュリエットの意味は航空無線でアルファベット「J」

航空無線の交信では、航空便名などでアルファベットがたくさん出てきますが、Bを「ビー」とは言わずに「ブラボー」と言い換えています。これは航空無線でDの「ディー」と混同しないため。航空無線でDは「デルタ」と言って聞き間違いを防いでいます。航空無線で「ジュリエット」とは「J」という意味です。

この航空無線のアルファベットの表現方法は「フォネティックコード」と呼ばれるもので世界共通。エアーバンドの交信を理解するには、絶対に必要になるアルファベットの表現なので必ずマスターしておきたい基本用語です。

実際の航空無線でアルファベットを表現するフォネティックコードを見ていくと「A」はアルファ、「B」はブラボー、「C」はチャーリー、「D」はデルタ、「E」はエコー、「F」はフォックストロット、「G」はゴルフといった具合です。

ジュリエット・アルファの意味は航空無線で「JA」

そして、航空無線でアルファベットを表現するフォネティックコードで「H」はホテル、「I」はインディア、「J」はジュリエット、「K」はキロ、「L」はリマ、「M」はマイク、「N」はノベンバー、「O」はオスカー、「P」はパパ、「Q」はケベックとなります。

さらに、航空無線でアルファベットを表現するフォネティックコードで「R」はロミオ、「S」はシエラ、「T」はタンゴ、「U」はユニフォーム、「V」はビクター、「W」はウィスキー、「X」はエクスレイ、「Y」はヤンキー、「Z」がズールです。

アルファベットを表現するフォネティックコードは、航空無線のあらゆる場面に登場。航空関係者は無線に限らず、アルファベットを伝える時はフォネティックコードを使って会話します。客室乗務員などが航空無線でなくとも、座席番号が「16B」なら「16のブラボー」とアルファベットを表現するために使うわけです。航空無線で「ジュリエット・アルファ」であれば「JA」という意味になります。