「首都高ETCなし」でも損をせずに利用する方法
ETC利用に関しては、首都高速の場合「ETCを使うとおトク」というレベルを超え「ETC利用が必須」といえる料金システムになっています。というのも、ETCなしで利用するとちょっと乗っただけで1000円以上の高速料金になってしまうためです。ETCなしでも、何とか首都高速を損しないで走る方法はないのでしょうか。

首都高はETCなしが非常に割高な設定
首都高速の現金利用が割高になったのは、2016年4月1日からのこと。この日以降、ETC限定で首都高速の通行料金が上限ありの距離制に切り替わる一方、現金で利用する場合は一部例外を除き上限料金が適用されるようになったためです。
ETC利用については上限料金のほか下限料金もあり、2019年10月1日以降は普通車の場合、下限料金は300円、上限料金は1320円です。そこで、東池袋ランプ~飯田橋ランプのような短い距離の場合、ETC利用が普通車300円に対して、ETCなしの現金では1320円と4倍以上の通行料金になってしまいます。
これだけの料金差になると「首都高速はETCを使うと超おトク」と言いたくなりますが、実は違います。というのも、首都高速のETC料金は、距離あたりにすると東名高速の東京IC~厚木ICなどの大都市近郊区間の高速道路と同じ。つまり、ETC料金が安いのではなく、ETCなしの現金が非常に高く設定されているのです。
首都高でETCなしでもETCと同じ料金
それでは、首都高速をETCなしでおトクに利用する方法はあるのでしょうか。探してみると、ETCなしの現金の方が安いケースはありませんが、ETCと同じ料金で首都高速をETCなしで利用する方法は存在します。
ひとつは、ETC利用でも上限料金に達するルートを走行するパターンです。計算上、35.7km以上になると上限料金に達するため、霞ヶ関ランプから乗るケースでは埼玉線与野ランプや湾岸線磯子ランプまで走るとETC・ETCなしともに上限料金の1320円になります。
そして、もうひとつは、都心から放射状に延びる下り線の末端部分だけを利用するパターン。例えば、3号渋谷線の池尻ランプから下り線に乗る場合、用賀ランプで降りるか東名高速へ抜けるかの2パターンしか利用方法がないため、ETCなしの場合も通行料金が池尻ランプ~東名高速接続部までとなり普通車370円です。
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ラジオライフ編集部

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