エアーバンド周波数が効けるラジオ「D-808」の評価
ラジオはAMとFMのラジオ放送の周波数を聞けるのが基本ですが、一部の機種では外国からの短波放送の種は数も受信できます。いわゆる「BCLラジオ」と呼ばれるジャンルです。そして、BCLラジオの中にはFMラジオ放送(76~95MHz)の上にあるエアーバンドの周波数(118~136MHz)を受信できるモデルが存在。それが「エアーバンドラジオ」です。

エアーバンドの周波数が聞けるD-808
ここ2年ほど、海外の短波放送を聞くBCLで注目されているのが、XHDATAの「D-808」です。中国製の中~高級BCLラジオの価格が1万~4万円になっている現在、D-808の実勢価格は1万円を切っています。このD-808もエアーバンドの周波数が聞けるラジオの1つです。
その低価格設定から試しに購入して、使ってみたら思っていた以上に高性能だったことから、SNSで話題になり人気になっているようです。短波帯の周波数を中心とするD-808に対する高い評価は、VHF帯エアーバンドの周波数でも十分に発揮されています。実際にエアーバンドの周波数を受信した感度はとても良好です。
東京国際空港から20km離れたマンションの10階で、アイコムの「IC-R6」と比較したところ、遠方を飛行する航空機側のエアーバンドの周波数の中には、IC-R6を超える耳の良さを感じることもありました。どうやら、エアーバンドの周波数の受信感度のよさはロッドアンテナの長さに助けられているようです(スケルチはレベル2に設定)。
エアーバンドの周波数にフィルター機能
このエアーバンド周波数の耳の良さに貢献しているのは、ハンディ機よりも大きなスピーカーです。中距離受信では、エアーバンド周波数特有のAMモードのノイズを7段階のフィルター機能で押さえ、TWRの管制圏(約9km)に近い10km圏の受信では、クリアな音を奏でます。
エアーバンドの帯域をサーチして、受信周波数をピックアップするATS機能は実用性に乏しく、メモリーチャンネルのスキャン機能もありませんが、感度が高くて音の良いD-808は、とても優秀なエアーバンドラジオといえます。
ラジオバンドはAM/FM/長波/短波放送。スケルチ機能はOFF/1~9で、フィルター選択は1/1.8/2/2.5/3/4/6kHzとなっています。メモリーは10チャンネル×10バンク(各バンド)で、外部電源はDC5V(USB)です。サイズ/重さは157W×92H×32Dmm/307g。実勢価格は9,300円です。
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ラジオライフ編集部

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