駐禁ステッカーを貼られる前の紙が貼られていないならセーフ？

以前の駐車違反の取り締まりは、警察官がカギ付きの駐禁ステッカーを取り付け、違反者を警察へ出頭させるスタイル。それが現在には、駐車違反を確認すると駐禁ステッカーを貼り付けて、出頭することなく違反金を払うスタイルに変わっています。もし駐禁ステッカーを貼られる前の紙が貼られていない駐車違反はどうなるのでしょう？

駐禁ステッカーを車に貼るために印刷する

現在の取り締まりは駐車違反を現認した後、ナンバーから判明した車両の持ち主に「放置違反金」を払わせるスタイルに変更。加えて、現認部分を民間委託することにして、2006年6月にスタートしたのが駐車監視員制度です。

駐車監視員による駐車違反の取り締まり手順は、運転者などがいないことや除外標章や許可書がないことを確認して違反内容を認定。車種の確認をすると、証拠写真として違反状況とナンバープレートのアップを撮影します。

続いて、駐車場所の町名、番地、道路号線を確認して、車種やナンバー、違反態様を入力端末へ打ち込んだのちに見取り図を作成。3～5分の規定の駐禁取り締まり時間の経過を待って、車に貼るための駐禁ステッカーを印刷するという流れになっています。

駐禁ステッカーが貼られていない状況で走り去る

そして、駐禁ステッカーを車両フロントガラスに貼り付けをもって駐車違反の確認業務が成立。これが駐禁の取り締まり時間になります。貼り付け後には、運転席側の駐禁ステッカーを3枚目の証拠写真として撮影するというのが駐車違反の取り締まり手順です。

このように、駐車違反が成立するのは駐禁ステッカーの貼り付けるタイミング。逆に、駐禁ステッカーが貼られる前の紙が貼られていない状態のうちに戻ることができれば駐車違反はセーフということになります。実際、駐禁ステッカーの印刷準備の時間中で、まだ貼られる前の貼られていない状況でドライバーが戻り、そのまま走り去る光景も目撃されています。

なお、駐車監視員は「違反状況」と「ナンバー」と「駐禁ステッカーが貼られたクルマ」の3枚を駐車違反の証拠写真として撮影します。このうち、どれか1枚でもかけていると証拠不十分として駐禁が免除になる可能性もあります。とはいえ、放置車両は取り締まりの対象。交通の妨げとなる違法駐車はやめましょう。