「防災ラジオ」で情報収集力に差が出るポイント
大規模災害の発生を知らせる緊急警報放送と緊急地震速報を受信すると、自動的に電源が入る「防災ラジオ」。東北地震以降、各メーカーからこぞって発売されましたが、その多くがポータブル型でした。そこに、あえてポケット型で投入された防災ラジオの情報収集力を見ていきましょう。

防災ラジオでポケットラジオ型を採用
不意の警報を受信するために「防災ラジオ」は常に待機状態にあるので、ACアダプタを接続して使用するのが大前提です。このため、防災ラジオは基本的に安定感のあるポータブル型の製品がよく見られます。
その中で、ポケットラジオ型を採用した防災ラジオがエフ・アール・シーの「NX-109RD」です。自宅ではACアダプタを使用しますが、外出先では内蔵のリチウムイオン充電池で、FMラジオ放送を楽しめます。
ここまでなら単なる防災ラジオと変わりませんが、NX-109RDは地元の防災無線同報系(68.2050~69.7950MHz)の受信機能を搭載。バーアンテナを必要とするAMラジオ放送はバッサリ切ってコスト削減。FMラジオ放送に絞ると同時に、FMラジオの周波数帯の下にある防災無線同報系を受信可能にしました。
防災ラジオで避難所情報や給水情報
災害発生時には地元自治体の防災無線同報系が伝える、避難所情報や給水情報などが重要な情報源になります。その意味で、NX-109RDの災害情報の収集能力は、一般的な防災ラジオを大きく上回るのです。
ロッドアンテナは4段式で最長298㎜。構造上、180度の回転となります。充電端子はmicroUSBなので、モバイルバッテリーが使えるのは災害時には有効でしょう。さらに、本体上部には非常時に使えるLEDライトを装備。常時点灯か点滅かを設定できます。
この防災ラジオのFMラジオ放送受信周波数は76.0~90.0MHz(0.1MHzステップ)、防災無線同報系受信周波数は68.2050~69.7950MHz(15kHzステップ)です。電源はDC3.7Vリチウムイオン充電池・DC5V外部電源端子。サイズは60W×100H×19.5D㎜で、重さは86gです。実勢価格は4,980円となっています。
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ラジオライフ編集部

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