盗聴器を仕掛けた本人が室内音を聞いている場所
テレビで特集番組が放送されるように、街には盗聴器の電波が溢れています。とはいえ、盗聴器がさまざまな家に仕掛けられているとして、仕掛けた張本人はどこでその室内音を聞いているのでしょうか。そんな盗聴器の素朴な疑問を解決します。これで身の回りで起こった出来事が盗聴器によるものかがすぐに判別できるはずです。

盗聴器の電波が届く距離は200~300m
「盗聴器を仕掛けた本人はどこで聞いているか?」というのは盗聴器のよくある疑問。答えは「電波を使って少し離れたところで聞いています」です。盗聴器はマイクで集めた室内音を、電波に乗せて屋外へ飛ばす電子機器といえます。電波は壁や窓を突き抜けていくので、電波を受信できれば周囲のどこからでも聞くことが可能です。
とはいえ、盗聴器の電波は何kmも遠くまで飛んでは行きません。市街地でいえば、せいぜい200~300mくらいです。盗聴器を仕掛けた本人は少し離れた場所の室内や車内で、専用の受信機を使って聞いています。
ただし、盗聴器の電波は携帯電話のように仕掛けた本人の元だけに届くのではなく、弱いながらも周囲一帯に飛んでいくもの。このため、無関係な第三者が受信機を使って受信をすれば、まったく同じ内容を聞くことができるのです。
盗聴器を仕掛けることは犯罪なのか?
「電話での会話は盗聴されるか?」も盗聴器のよくある疑問。答えは「電話の種類によっては盗聴されます」です。お互いが携帯電話を使っている場合は盗聴されません。ただし、どちらかの電話が家の固定電話で、電話機の内部に盗聴器が仕掛けられていると会話が筒抜けになってしまうのです。
また、盗聴とは少し異なりますが、アナログ式のコードレスホンは親機と子機の間の電波が周囲一帯に飛んでいきます。この電波を受信すると、通話はすべて第三者に聞こえてしまうのです。
盗聴器の疑問に「盗聴器を仕掛けることは犯罪では?」もあります。盗聴器を部屋に仕掛けるには、住居内に侵入しなければなりません。他人が住人の許可なく上がり込んでいれば住居不法侵入になるでしょう。
ただし、身内が盗聴器を仕掛けるというケースもあります。年頃の子どもを心配した親が部屋に盗聴器を仕掛けていたという事例もあります。遺産相続の争いや夫婦間で浮気を疑うなど、家族内の争いに端を発して仕掛けられる盗聴器は増えているのが実状です。
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ラジオライフ編集部

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