α7sの超高感度撮影はナイトビジョン以上!
暗闇を写し出す代表的な製品にナイトビジョンがありますが、たいてい画像は可視光線の最も知覚しやすい色である緑色に調整されていることがほとんどです。それをフルカラーで、まるで朝方のような明るさで映し出してくれるのがソニーのデジタル一眼レフカメラ「α7S」です。

α7Sの性能はナイトビジョン以上
デジタル一眼レフカメラ「α7S」はソニーの最新集光技術を用い、低ノイズで超高感度ISO409600による撮影を実現しました。高性能な色の再現力により、暗闇を朝方のように写し出せます。その性能は単色での撮影になるナイトビジョン以上といえるでしょう。
ISO感度による夜間撮影の違いを比較してみると、ISO感度100では真っ暗な道はISO800にしてもほとんど真っ暗で、かろうじて奥の街灯の光などが見える以外、判別できません。ISO3200でも多少光を捕らえていますが、まだまだ暗い状態です。
ISO25600になると、周囲の風景が確認できるようになって奥に人物が立っていることが分かります。ISO160000では、だいぶ明くなって人物の服装も判別可能。そして、ISO409600は朝方のような明るさで撮影できたのです。
α7Sを使って証拠撮影や夜間の尾行
α7Sはソニーの最新集光技術を用い、低ノイズで超高感度ISO409600による撮影を実現しました。高性能な色の再現力により、暗闇を朝方のように写し出せます。暗所での証拠撮影や夜間の尾行など、探偵の地道な調査で利用されているのです。
この技術に目をつけたのが探偵です。α7Sを暗所での証拠撮影や夜間の尾行など、24時間ターゲットを追い続ける地道な調査で利用しているといいます。
実際に業務で使用している探偵会社ガルエージェンシー埼玉北支部代表の長野氏によると、証拠撮りではバツグンの力を発揮しているとのこと。ここではα7Sの高感度撮影の能力と、探偵仕様のセッティングを紹介しましょう。
α7Sは秘匿撮影モードを搭載
探偵が調査を行う時に重視するのは「ターゲットにバレないようにする」「確実に証拠を集める」の2点。そして、これを実現できるのがα7Sです。
α7Sには、野生動物の観察用などのために秘匿撮影モードが搭載されており、それを探偵は利用しています。ただし、初期設定のオートモードでは機能しないので、自分で設定する必要があるのです。
α7Sのシャッター音や液晶モニターの光、フォーカス時の補助光は設定で切ることができ、またシャッタースピードなどの調整で手ブレ防止をしているとか。
α7Sで探偵が行うセッティング
探偵がナイトビジョンとして活用するα7Sの具体的なシャッター音&液晶のライトを消すセッティングを見ていきましょう。
α7Sは「メニュー」→「サイレント撮影/入」でサイレントモードになり、シャッター音を消せます。さらに「電子音」を「切」にすれば操作音もオフにできるので、完全な無音撮影が可能。普通のカメラのサイレント撮影では、どうしても多少の動作音はするが、α7Sの場合は完全無音化できるのが特徴です。
無音で撮影できても、こちらから光を発していたら相手に気付かれてしまいます。α7Sのフォーカス補助光&液晶のライトを消すセッティングも忘れてはいけません。
α7Sの感度とシャッタースピード
まず、フォーカス時の補助光は「メニュー」→「AF補助光/切」で消します。また、α7Sの液晶モニターの画面はファインダーに手を近づけるだけで切り替わるので、それを利用してライトを消去。撮影はファインダー越しに行います。
探偵の調査で大切なことにもう1つ「確実に証拠を集める」こと。暗所での撮影はシャッタースピードが遅くなり、ブレやすくなります。シャッタースピードを上げるためにはISO感度を上げるのですが、最高ISO感度40万だと画像にノイズが出てしまう可能性が…。
そこで、α7Sの感度を12万~16万くらいにして「シャッタースピード優先AE」でシャッタースピードを1/60に設定するのです。(協力/総合探偵社ガルエージェンシー)
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ラジオライフ編集部

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