レーダー探知機のおすすめを比較テストで選ぶ
スピード取り締まりを無効化する機能が満載されている最新のGPSレーダー探知機。商品説明を見るとあまりの機能の多さに目がくらむほどです。そこで、大手レーダー探知機メーカーの最新モデル2機種を取り上げて比較してみました。日々変化する交通取り締りにいち早く対応する、最新レーダー探知機のおすすめを選びます。
レーダー探知機の最新モデルを比較した
コムテックのレーダー探知機「ZERO 805V」は、2017年モデル「ZERO 803V」をベースに操作系を刷新したもの。803Vではモーションセンサーやタッチスイッチなどで操作していましたが、805Vでは新たに静電タッチパネルを採用しています。
805Vの取り締まり・検問データは60,000件以上。モニターは4.0インチで、サイズ/重さは109.5W×64H×19.8Dmm/約132gです。実勢価格は32,184円となっています。
一方、ユピテルのレーダー探知機「SUPER CAT A330」は、ユピテル独自の実写警報に加えて、動くCGによるアラートを搭載したモデル。従来からある写真に加えて、CGアニメの警報画面を採用しました。警報の文字サイズも従来比1.5倍になっています。
A330の取り締まり・検問データは54,000件以上。モニターは3.6インチで、サイズ/重さは106W×60H×17Dmm/約125gです。実勢価格は32,480円となっています。
レーダー探知機が小型オービスに対応
さて、移動式の小型オービスの1つ、定置式として導入されたのがセンシス社製の「SWSS(SpeedWarning Safety System)」です。2016年3月に、埼玉県北本市と岐阜県大垣市に設置されました。805VとA330ではGPSに加えて、実際にSWSSが出す新しい周波数帯の電波を検知して反応する“W受信”機能を搭載しています。
なお、北本市のSWSSは2018年2月に恐らく放火が原因と思われるトラブルで故障。現在は黒いカバーでグルグル巻きにされて、無残な姿をさらしています。そこで、SWSSでGPS警報をオン/オフにしてその反応をテストしてみました。
両機とも地図データにはSWSSの位置が登録されているため、それぞれ「移動式小型オービス(805V)」「小型オービス(A330)」として反応しました。警報画面にもSWSSが表示されています。
GPS警報をオフにすると、805Vは無反応。A330はレーダー式取り締まりとして反応していました。おそらくオービス以外の電波によるものと思われます。
レーダー探知機3機種からおすすめを選ぶ
2015年注目モデル3機種からGPSレーダー探知機のおすすめを選んだ比較テストも見ておきましょう。おすすめ選びに取り上げたGPSレーダー探知機は、コムテックの「ZERO 800V」とセルスター工業の「AR-252GA」、ユピテルの「GWR103sd」の3機種。なるべく初期設定に近い状態で、3機をダッシュボードに載せ、一般道と高速道路で同時チェックを行いました。
ダッシュボードの位置、またそれぞれのレーダー探知機から漏れる電波の干渉といった影響も考えられるので、厳密な比較にはなりません。ですが、完全に同じ時系列でモニターをチェックすることで、3機の違いが浮き彫りになるものがあるはずです。
起動からGPS測位までを比較すると、最速がGWR103sdの5秒。AR-252GAの13秒、ZERO 800Vの16秒と続きます。「1秒間に5回測位」のGWR103sdは、企業ロゴ画面の後すぐに衛星受信状況が表示されます。測位は精度の要といえるでしょう。
警告の仕方は三者三様。同じLHシステムのオービスでも、警告の仕方はそれぞれ違います。ZERO 800Vの赤いバーは、地図が隠れず警告も分かりやすいかもしれません。
レーダー探知機のおすすめは三者三様
待ちぶせエリアでも「取締ポイント」「WARNING」などで各社とも注意を促します。実走チェック時には偶然にも白バイを発見! 実際、速度超過しやすそうな道でした。
とあるオービスの警告では、自車速度はZERO 800Vが60km/h、AR-252GAとGWR103sdが63km/hを表示。しかしオービスまでの距離は、それぞれ975m、1092m、950mと微妙に異なっていました。
総合的に見ると、ZERO 800Vは操作性バツグンながらフルマップ非対応が残念なところ。AR-252GAは警告がわかりやすいうえにデータ自動更新がうれしいながら、リモコンの反応がイマイチでした。GWR103sdはGPS測位の精度がよかったものの、更新が有料というのが痛いところです。
最新のGPSレーダー探知機は三者三様。それぞれ一長一短があるため、一概におすすめを決められませんでした。
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ラジオライフ編集部
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