レーザー対応レーダー探知機を実走テストした結果
「移動式」「レーザー式」が特徴の「新型オービス」が登場したことによって、スピード違反取り締まりに対しては、新たな対応が求められるようになりました。スピード取り締まり対策といえばレーダー探知機ですが、レーザー式に対応した端末として初めてユピテルから発売されたのが「LS300」です。新型オービスで実走テストしてみました。

従来のGPSレーダー探知機は探知不能
かつての速度取り締まりは、Hシステムをはじめとするレーダー式による速度測定が主流でした。このため、初期のレーダー探知機は文字通りオービスが発するレーダー波を受信。これでドライバーに注意を促していました。
しかし、2000年代になると電波を発しないループコイル式のLHシステムが急増。そこで、マップ上に登録されたオービスのGPSデータを元に警告を行うGPSレーダー探知機が主流になったのです。
さらに近年は、持ち運びが可能なレーザー式の新型オービスが登場。従来のレーダー探知機では探知できないレーザー式であるうえ、持ち運んで移動が可能なため登録されたGPSデータでは対処しきれなくなっていました。
レーダー探知機が200m手前でキャッチ
こうして、レーザー対応のレーダー探知機「LS300」が登場したというわけです。LS300は本体背面にレーザー光を受信する2つのセンサーを搭載。新型オービスのレーザーを約200m手前でキャッチします。
近年全国で導入が進むレーザー式の可搬式の新型オービスLSM-300は、設置位置から25~30mの間で速度判定するので、十分に減速できる計算です。
ただし、直進性のあるレーザーは遮蔽物の影響を受けやすく、上り坂やコーナー、大型車の後方といった環境下では、探知距離が短くなる場合があります。実際に走行してみると、LSM-300の直線上でレーザーを受信しても、前方に先行車が入ると、電波が途切れることがありました。
なお、LS300は大阪の御堂筋線などに設置されたレーザー式の固定オービス(Lp型、Ls型)にはGPSデータで対応しています。