郵便バーコードに書かれた住所を読み取るアプリ
一見して理解できないため、秘匿性が高いように思われがちな「バーコード」。しかし、その正体はただのテキストの羅列でしかありません。大事な情報を人目に晒すと、大変なことになる危険性があるのです。中でも注意したいのが、郵便物の「カスタマバーコード」。ここから個人情報が漏れる危険性があるのです。
カスタマバーコードの印字で割り引き
毎年春になると、自動車税や固定資産税の納税通知が郵便で届き、イヤ~な気分になる人も多いでしょう。「帰宅したらこんなものが…」とついSNSに郵便物の写真をアップしてしまったり…。
この時、宛名の住所や名前にモザイクを入れても、その下のバーコードはそのままではないでしょうか。実はあのバーコードは、住所そのもの。ネットで公開するのはかなり危険です。
郵便物に印刷されたバーコードは、「カスタマバーコード」と呼ばれるもの。同時に1,000通以上出す場合、郵便物に印字すると割り引きが受けられます。実は、カスタマバーコードは「7ケタの郵便番号+番地・部屋番号の数字」という構成を、一定の法則の下、カスタマバーコードに変換しているだけなのです。
カスタマバーコードで部屋番号も表示
実際、カスタマバーコードを読み取る無料アプリ「Posba カスタマバーコードリーダー」も存在。郵便番号や番地を入力すると、カスタマバーコードに変換してくれるサイトや住所録ソフトもあります。
このアプリで読み取り結果が「〒101-0041 2-6-5-304」と表示されたら、前半が「〒1010041=東京都千代田区神田須田町」で、後半が「2-6-5-304=2丁目6番地5号-304」を意味します。集合住宅であれば部屋番号まで表示されるのです。
つまり、郵便物のカスタマバーコードだけあれば、住所がすべて判明してしまいます。住所・氏名にモザイクをかけたから安心というのは、「頭隠して尻隠さず」。ストーカーの格好の餌食となるのでした。
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ラジオライフ編集部
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