NHK受信契約が不要な「NHKワールドJAPAN」とは
NHKの地上波放送がネットで見られるサービス「NHKプラス」が4月からサービスをスタートしました。しかし、NHKと受信契約を結んだ人向けのサービスであるため、毎月の受信料を支払わないと見ることができません。ところが、以前からNHK受信契約不要で受信料を一切支払わなくても見られるNHKのテレビ放送が実はあるのです。
NHKワールドJAPANは海外向け国際放送
NHKが無料で行っているテレビ放送は、海外向けの「NHKワールドJAPAN」です。もともとNHKの業務には海外向けに日本の情報を発信する「国際放送」というジャンルがあり、NHK自身が本格的に国際テレビ放送を「NHKワールドTV」として始めた当初から受信料が設定されていませんでした。
とはいえ、個人でNHKワールドTVを無料視聴しようとすると、放送用衛星「インテルサット」を受信するための大型パラボラアンテナやチューナーが必要になります。このため、海外でNHKワールドTVを見る場合、配信しているCATV局と契約して視聴するのが一般的です。
また、日本国内にはNHKワールドTVを配信するCATV局がないため、インテルサットの受信設備を持っている一部の衛星放送マニアだけがNHKワールドTVを楽しんでいました。しかし、インターネットでブロードバンド通信が普及することで、状況は大きく変わります。
NHKワールドJAPAN放送内容は全部英語
2008年から、NHKワールドTVは衛星放送と同じ内容をインターネットで配信するサービスをスタート。「NHKワールドJAPAN」とサービス名が変わった現在は、Webサイトへアクセスすることで日本国内からでも24時間無料視聴することができます。
NHKワールドJAPANの番組は、NHKの地上波やBS放送とは完全に別編集となっていて、毎時0~10分に最新ニュースを伝える「NHK NEWSLINE」を中心に、日本文化を紹介する独自番組「COOL JAPAN」などのプログラムが用意されています。
また、音声は英語で中国語(簡字体・繁字体)・ヴェトナム語・タイ語・インドネシア語・フランス語・スペイン語から字幕表示を選ぶことが可能。全編英語のため、NHKワールドJAPANを楽しむハードルは高いものの、すでに内容を知っているニュースを英語で聞き直してリスニング力を高める…といった活用も可能です。
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ラジオライフ編集部
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