道路の渋滞情報を手に入れるならバス無線が便利
地域の交通情報を、隠語で伝えていたタクシー無線がデジタル化。地元で発生した災害情報が流れていた消防無線もデジタル化しました。大きく空いたこの穴を埋めてくれるのが地域密着型のバス無線です。地域の交通情報や災害情報が得られるとして、バス無線が受信対象として急浮上しています。

リムジンバスの無線で渋滞情報
バス無線と聞いて真っ先に興味がわくのが、長距離を走る高速バスの無線でしょう。東京や大阪といった大都市と地方都市を一晩で結ぶ高速バスの交信は、遠距離通信になるためアナログ方式の無線では電波は届きません。一部でデジタルMCA無線が使われていましたが、手軽で絶対につながる携帯電話がメインです。
そんななか高速道路の渋滞情報をリアルタイムで伝えてくれるのが、東京空港交通のリムジンバスの無線です。リムジンバスは、南関東の主要な駅から東京国際空港や成田国際空港へ向かう空港バス。その行程のほとんどを、首都高速道路と東関東自動車道を走るため、高速道路情報が頻繁にやりとりされています。
とはいえ、バス無線の受信対象は高速バスの対極に位置する、路線バス&アナログ無線機が狙い目。路線バスからは、地域の情報がいろいろと聞こえてくるからです。
バス無線はローカル過ぎが難点
バス無線で朝に多く聞こえてくるのが、道路工事の予定や強風・豪雨に関する営業所からの一斉通報。このほか、バスの運転手が見かけた街の情報が、営業所に伝えられます。情報が整理されると、一斉通報として全車に流されるわけです。
このほか、バス無線は地元の交通情報が聞こえてくるので、ドライバーには良い情報源になります。ただし、出てくる地名がローカル過ぎて、市外から来た人や遠距離受信をしている人には、位置関係が分からないのが難点です。
また、観光バスが集まる繁華街周辺や観光地では、駐車に関する打ち合わせが行われます。観光バスの専用波を受信すれば、あちらこちらから交通情報が聞こえてくるでしょう。
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ラジオライフ編集部

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