クルマ盗難被害でトヨタ車が上位を独占する理由
日本損害保険協会が2019年に発表した「第20回自動車盗難事故実態調査結果」によると、最も盗難被害に遭ったクルマとして、レクサスが初の1位になりました。それまで4年連続1位だった「プリウス」を抜いて、前年の4位からジャンプアップしています。そして、クルマ盗難ランキングは上位をトヨタ車が独占しているのです。
クルマ盗難でレクサスは部品狙い
クルマ盗難ランキングで初の1位となったレクサスは「特にSUVのLXとRXが海外でも需要があり、高級車であるためにパーツが非常に高く売れるようです。バラして部品狙いの盗難が多いのでしょう」と、カーセキュリティショップ・コンプリート代表の雑賀氏は言います。
クルマ盗難ランキング2位のトヨタ・プリウスは「大衆車なので車体自体には価値が無く、もっぱらリチウム電池のバッテリーが狙われているようです」とのことです。
いずれにしても、スマートロックを導入する最新の車両はリレーアタックやコードグラバーで狙われやすいとか。便利なはずのキーレスエントリーの普及が、高級車狙いにつながっているようです。
クルマ盗難ランキング3位のトヨタ・ランドクルーザーは「現行の200系が狙われやすい。SUVは海外でも需要が高く、パーツ狙いだろう」とのことです。
クルマ盗難でハイエースが狙われる
クルマ盗難ランキング4位のトヨタ・ハイエースは、2016年は2位、2017年は3位と盗難されやすいクルマトップ5に入り続けています。その理由を自動車輸出業の男性はこう分析します。
「東アフリカなどで、ハイルーフに改造したハイエースをバスの代わりに使っている国はたくさんあります。サスペンションが頑丈なハイエースはロールが少なく、でこぼこ道でも横転しにくいので重宝されているようです」といいます。
そのためパーツも需要が高く、日本で盗難されたハイエースは現地の事故車にパーツを移植されるケースが多いとか。車体を3分割され、スクラップ状態絵で輸出されるそうです。
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ラジオライフ編集部
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