最新版「自動車盗難」もっとも狙われる車種は?
自動車の盗難は、年々件数が減っているとはいえ2019年も7千台以上が被害に遭っています。窃盗犯はやみくもにクルマを盗むわけではなく、特定のモデルに被害が集中。さらに、自動車盗難が起きやすい都道府県も存在します。損害保険会社発表のデータから、どんなクルマが盗まれやすいかが見えてきます。
自動車盗難件数がもっとも多い茨城県
日本損害保険協会は2020年5月7日に「第21回自動車盗難事故実態調査」を発表しました。この調査は、2020年2月に損害保険各社から自動車盗難で車両保険が支払われた232件について、都道府県別・車種別・盗難場所などを調査しランキング化したものです。
警察庁が毎年3月に発表する「犯罪統計資料」によると、2019年に発生した自動車盗難は7143件。1か月あたりにすると約595件です。低年式車など市場価格が安い自動車の場合、車両保険に加入しないケースが多いため、自動車盗難事故実態調査は比較的高額な約39%の盗難に関するデータといえるでしょう。
まず、都道府県別の自動車盗難件数では、茨城県が57件でトップ。長年、大阪府がトップでしたが、今回の調査では28件の3位となりました。そして、2位が千葉県の32件で、愛知県が3位タイの28件、5位が23件の埼玉県でした。
自動車盗難はトヨタ高級モデルに集中
次に車種別の自動車盗難件数を見ると、トップがランドクルーザーの42件、2位がプリウスの39件。以下、3位レクサスLX25件、4位アルファード19件、5位レクサスLS14件、6位ヴェルファイア10件と続きます。
盗難件数上位の6車種はいずれもトヨタ車で、プリウスを除くと車両価格300万円以上の高級モデルです。実際、盗難1件あたりに支払われた車両保険の平均額は401.4万円と、軽自動車が2台以上購入できる金額でした。
また、盗難場所では自宅の屋外駐車場が圧倒的に多く119件で、契約の屋外駐車場が51件と続きます。盗難発生時間帯も22~翌9時が163件と突出しており、自宅に戻ったあとの自動車が非常に狙われやすいといえるでしょう。
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ラジオライフ編集部
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