リレーアタックに続く「コードグラバー」とは?
一時期、クルマ盗難の手口としてリレーアタックが話題になりましたが、より巧妙かつ簡単な手口が最近報告され、注目されています。「コードグラバー」は、スマートキーの電波をキャッチし、IDコードをコピーして解錠するという手口。コードグラバーは本来、スペアキーを作るための機器を悪用したと考えられます。

コードグラバーの相談が増えている
「コードグラバー」は、本来スペアキーを作る機器を利用したクルマ盗難の最新手口。ドアのロック・アンロックはもちろん、イモビライザーにも連動してエンジンの始動も可能です。
「最近、コードグラバーの対策を相談しに来るお客様が増えました」と語るのは、千葉県市原市のカーセキュリティショップ「コンプリート」代表です。「どうやら正体はロシア製のキーデュプリケーターのようで、クルマのオーナーがドアをロックする時に発する電波を拾います」というのです。
「ドアをロックする際、その都度アンロックコードが作製され、それが一致しないと解錠できないのですが、コードグラバーはそのコードすらも解読。100mほど距離があっても電波を拾えるため、非常に危険です」と話します。
コードグラバーに一定の効果がある
そんなコードグラバーに対策はあるのでしょうか。「コードグラバーもリレーアタックと基本的な対策は同じ。スマートキーだけで解錠できないようにすればいいのです」とのこと。そこで有効なのが「KEYLESS BLOCK」です。
車両に取り付けると、スマートキーでドアをロックした際にスマートアクセスのプログラムも同時にロック。開けるには、キーフォブかスマホのBluetoothでKEYLESS BLOCKを解除する必要があります。
「別系統のスマートロックを導入して、その持ち主にしか開けられないようにする」のが、ベターとのこと。また、物理的に車両を動かなくするハンドルロックやホイールロックもコードグラバーに一定の効果があると話してくれました。
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ラジオライフ編集部

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