BCLラジオはACアダプタでなく乾電池を使う理由
1970年代にBCLがブームになりましたが、現在はインターネットが普及したことで多くの短波放送局がネットラジオに移行しています。しかし、インターネットが全土に普及していない発展途上国などでは今でも短波放送が続けられています。そんな短波放送を聞くBCLラジオは電源に乾電池を使うのが基本です。

BCLラジオのアンテナは最長にする
海外の短波放送局の多くは100k~300kWのパワーで送信しており、中には500kWを超えるような強力な放送局も存在。しかし、日本でBCLラジオで受信する時には減衰して、弱くなっています。クリアに受信するためには工夫が必要です。
短波放送の周波数は波長が長く(7MHz帯で約40m)、FM帯の約3.5mに比べて10倍以上。ゆえに、BCLラジオのアンテナは少しでも長い方が有利です。ロッドアンテナは最長まで伸ばして、窓ぎわで受信。感度不足を感じたら、ロッドアンテナの先端にリード線を巻き付けて延長してみましょう。これだけで感度不足を補えます。
ただし、あまり長くするとノイズも拾ってしまうので5m程度で十分。ベランダの手すりに張ったり、窓から垂らすなど各自の住環境に応じて工夫して下さい。
BCLラジオはノイズ発生源から離す
BCLブームだった40年前とは違い、日本の空には電気ノイズが激増。短波放送の受信に悪影響を与える電気ノイズの発生源は、身近なところにあります。PC・スマホ・蛍光灯・エアコンなどがノイズの発生源になるのです。
このため、これらの製品はBCLラジオからできるだけ離すことが防御策です。周波数や局名を調べるために、PCやスマホを使いがちですが、受信中は利用を控えた方が得策なのでした。
そして、ラジオにつなぐACアダプタも電気ノイズの発生源になります。BCLラジオで短波放送を受信する時には、電源に乾電池を使うのが基本です。意外な盲点なので注意しましょう。
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ラジオライフ編集部

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