国内大手メーカー製で唯一のBCLラジオAR-MD20
国内大手メーカーが供給する、唯一のBCLラジオがアイワの「AR-MD20」です。競合モデルの中で最も小型なボディは、遠距離受信などの遠征に適しています。AR-MD20は全体的に感度が高く、弱点が見当たりません。AM波用の内蔵バーアンテナは切れ味が絶妙で、感度が高まる方向を探すためにクルクル回転させなくてもある程度の感度が出ます。

AR-MD20のスピーカーは低域をカット
AR-MD20の本体上側に収まっているバーアンテナは、本体ギリギリの100mmサイズ。指向性が絶妙で操作しやすい上に、妨害波のカットに優れています。
そして、AR-MD20は混信や隣接妨害に見舞われた場合には、それらの信号にノッチ方向(感度が弱まる方向)を向けることで、十分なD/U(希望波対妨害波)比を作り出してカットしてくれます。
FM波ではロッドアンテナを使用しますが、特性にクセがなく、しっかりと電波をキャッチしてくれる印象。FM波には外部アンテナ端子があり、八木アンテナを使った遠距離受信にも対応します。
AR-MD20のスピーカーは低域をカットしたやや固めの音質ですが、とても聞きやすく、人間の声を聞き取るにはちょうど良いバランスです。放送局を特定する場面でも、アナウンスやCMの内容がしっかりと聞こえるでしょう。
AR-MD20はパルス性のノイズにも強い
イヤホン使用時には低域が復活しますが、こもった感じはなくクリアです。FMラジオ放送がステレオで楽しめるので、電波の強さを図る判断材料としても使えます。
チューニングダイヤルはロータリーエンコーダーになっており、AM波はデフォルトで1kHzステップ、FM波は0.01MHzステップでの細かいチューニングが可能。少し早回しをすると自動的に周波数ステップが拡大して、それぞれ、9kHzと0.1MHzステップとなるなど、かゆいところに手が届きます。
AM波はパルス性のノイズにも強く、受信帯域幅を6~1kHzまで可変できるので、組み合わせることで、最強の受信環境が整うのです。
AR-MD20のAMラジオ放送受信周波数は522~1620kHz(1/9kHzステップ)、FMラジオ放送受信周波数は64.0~108.0MHz(0.01/0.1MHzステップ)で、電源は単3形乾電池×3本、USB5Vになります。サイズ/重さは141W×87H×30Dmm/260g。実勢価格は7,000円です。

ラジオライフ編集部

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