中華BCLラジオ旋風を起こした「愛好者」後継機
DEGENの「DE1103」は、昨今の中華ラジオブームの中心となった定番中の定番です。愛称の“愛好者3号”の呼び方の方が耳慣れている人が多いかもしれません。「DE1103-DSP」は2015年にDSP搭載モデルとして復活を遂げたBCLラジオ。さっそく、BCLラジオとしての性能を使用リポートします。
中華BCLラジオが心を鷲づかみ
DE1103は高性能と低価格を武器に、このクラスで最も売れた中華BCLラジオ。デジタル表示なのに、アナログ的な演出を見せるバンドバータイプの大型ディスプレイが、日本中の受信マニアの心を鷲づかみにしました。
DE1103は2006年頃に登場し、惜しまれながらも2014年に製造が終了。そして2015年にDSP搭載モデルとして復活を遂げたのが、この「DE1103-DSP」です。
このBLCラジオは中身だけをDSP回路に入れ替えただけのようで、サイズ、機能、操作手順などは全く同じ。なにしろ、ボディに印字された型番も“DE1103”のまま。まさに中華クオリティなのです。
BCLラジオのDSPモデルの受信音
外観からは新旧モデルの区別がつきません。しかし、よく見るとスピーカー部分に貼ってあるシールに「美国原装DSP数字接収芯片」(アメリカ製DSPチップ搭載)と印字されていますから、シールが貼られていれば区別はできます。
ところが、音質は相当違います。DSPモデルのBCLラジオはデジタル処理の影響を受け、明らかに機械的な処理が受信音に反映されている感触です。音質は好みが分かれるところです。とはいえ、中華ラジオの進化を支えているのがDSPです。受け入れざるを得ないでしょう。
DSPモデルの実勢価格は12,800円。DE1103の実勢価格は最盛期で7,000円前後、末期には9,800円程度でしたので、DSP化して3割ほど値上がりしてしまったのが惜しいですね。
■「BCLラジオ」おすすめ記事
海外放送を受信するBCLラジオ選びのポイント
BCLラジオの定番がソニーのICF-SW7600GR
BCLラジオにも中華ラジオの波が押し寄せている
台湾発BCLラジオは表示と音声にこだわりアリ
TECSUNのBCLラジオはソニーと肩を並べる性能
BCLラジオのおすすめはソニーを超えたPL-880
■「中華ラジオ」おすすめ記事
中華ラジオATS-909Xの感度はソニー高級機並み
ラジオ録音に電子ブックも搭載した中華ラジオ
携帯ラジオを買うなら中華ラジオがおすすめ
ソニーのラジオを超えたTECSUN「PL-880」
ラジオライフ編集部
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- 可搬式オービスの速度違反は15km/h未満は無視? - 2024年11月22日
- Catchyは仕事も私生活も役立つ文章生成サービス - 2024年11月21日
- NHKメッセージ消去の裏技「録画」が通用する理由 - 2024年11月21日
- 譲渡されたテレビのB-CASカードは申請が必要? - 2024年11月21日
- エンタメ制限突破に使えるVPNサービスはどこ? - 2024年11月20日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
1万円前後のBCLラジオで「D-808」選ぶべき理由
BCLラジオの定番モデル不在が続いている裏事情
アイワが発売したBCLラジオの操作性をチェック
アイワのBCLラジオの中身はTECSUNのOEM製品?
オススメ記事
2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]
モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]
圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]
盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]
おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]