ベトナムの知られざる武術「ボビナム」の真髄とは
アクロバティックな打撃が特徴的なベトナムの武術「ボビナム」。あまり聞き慣れませんが、日本では「日本ボビナム協会」が2011年に発足しました。しかし、まだまだ日本のボビナム競技人口は150人程度と言います。日本ボビナム協会理事のマスター・フゴ氏に、ボビナムの真髄を尋ねました。
ボビナム競技人口は世界で100万人
ボビナムは日本ではマイナーですが、世界では50か国100万人の競技人口を有する武術です。相手に飛び付く足技や受け身が特徴で、ボは「武」、ビナムはVIETNAM。つまり「ベトナムの武術」を意味します。
ボビナムは、ベトナムでは植民地時代やベトナム戦争を経て国技として発展してきました。元々は、欧米人に比べて体の小さいベトナム人が、彼らに対抗する術を研究して完成したそうです。
その秘技は、ベトナム戦争の傷が癒えてきた1990年代から徐々に明らかになってきました。2011年、ベトナムで最高師範の指導を受け日本人で唯一「マスター」の称号を持つマスター・フゴ氏が真髄を語ります。
ボビナムは打撃と受け身が発展した
「ボビナムにはドンチャンという足技が21種類あります。最も特徴的なのが、相手の首を両足で挟んで地面に叩きつける技です。初めて見た時に衝撃を受けました。こんなのをまともに受けたら即死でしょう」と話します。
ボビナムの突き(ドン)や手刀(チェム)などの打撃も、身体の真ん中の急所を狙うのが基本。しかし、技の鍛錬はあくまでベトナム人が抑圧から解放されるため。「ボビナムは基本的には護身術」だとフゴ氏は言います。
また「道場にマットが無い時代、石畳でドンチャンの練習をしていたとか。そのため、受け身も同時に発達しました」。このように、ボビナムは打撃と受け身の技術を同時に発展させ、独自の武術を作り上げたのです。
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sugawara
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