青キップのスピード違反の取り締まりが急増中!
かつて交通違反のなかで取り締まり件数が一番多いのは「スピード違反」でしたが、ここ数年は警察による取り締まり件数ナンバー1は一時停止違反に明け渡しています。しかし、2020年の取り締まり件数を見ていくと、警察がスピード違反の取り締まりへ再び力を入れ始めたことがわかるのです。中でも、青キップのスピード違反が増えています。
赤キップのスピード違反は減少傾向
警察庁は毎年「交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」という統計のなかで、交通違反の取り締まり件数を発表しています。このうち、違反の程度で点数が変わる「飲酒運転」「最高速度違反」「過積載」の3種類は、点数別の取り締まり件数も公表されています。
スピード違反の場合、2020年は全部で116万2420件の取り締まりがありましたが、違反の点数が一番大きい50km/h以上オーバーは1万1313件で、2019年の1万4673件から3360件減っています。赤キップに該当する30~49km/hオーバーも同様で、2019年の15万8989件に対し2020年は14万7554件と減少傾向です。
ところが、青キップになるスピード違反については逆に取り締まり件数が増えています。違反点数が3点になる25~29km/hオーバーは2020年が23万9883件で2019年の23万2972件から6911件増加。点数2点の20~24km/hオーバーは、2019年の38万7258件から2020年の40万6262件と1万9004件も増えているのです。
青キップのスピード違反に積極的
さらに、違反の点数が1点となる15~19km/hオーバーについても2019年が34万3023件に対して2020年が35万7209件と1万4186件増えています。一方、14km/h未満についてはほぼ取り締まりが行われていない模様で、2020年はわずか199件のみとなっています。
これらの統計から、警察は15~29km/hオーバーの青キップに該当するスピード違反について、取り締まり件数を積極的に増やしていることがわかります。この結果、スピード違反全体の取り締まり件数は、2019年の113万7255件から2020年は2万5165件も増えているのです。
実は、2015~2019年の間、スピード違反の取り締まり件数は毎年減少していました。ところが、2020年に増加していることから、警察は再びスピード違反の取り締まりに力を入れ始めたと見てよいでしょう。もちろん、交通事故を起こさないためにも、スピードの出し過ぎに注意することはいうまでもありません。
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ラジオライフ編集部
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