標準・超広角・360度でドラレコ証拠価値を比較
今やドラレコは、重要事件の証拠として警察からも重宝されてます。ここでは防犯カメラの観点から「標準タイプ・超広角レンズ・360度カメラ」の3機種のドラレコの画角を比較しました。あおり運転やトラブルに巻き込まれた時、証拠としてどれくらいの視野角が必要かチェックしましょう。

コムテック現行3モデルを比較した
1世代前のドラレコは、対角120度程度で広角カメラだといわれていました。しかし、今や標準的なモデルでも150度ほどの視野角を搭載します。さらに超広角モデルや、360度全球タイプも当たり前になってきました。
比較したのはコムテックの現行モデル3機です。対角150度の現行標準タイプ「ZDR-022」、対角168度の超広角レンズ搭載「HDR-751G」、車内やサイドも撮れる360度カメラ「HDR360G」です。実勢価格はそれぞれ14,094円、20,800円、39,800円となっています。
さっそくトラブルが起こりがちな3つのシチュエーションで、「標準・超広角・360度」と画角の異なるドラレコ3機種を比べてみました。
まずは混み合う幹線道路でのドラレコ比較。ZDR-022の映像はクルマのナンバーなどをハッキリと判読可能。あまり画が歪まずに撮影できました。
HDR-751Gは左側のお店の看板や周囲の状況を広く撮影できました。クルマのナンバーも明瞭に読めます。HDR360Gはクルマや周囲の状況の特徴は捉えていますが、やや解像感が物足りない印象です。
クレーマーの証拠撮影でドラレコ比較
続いては、人が行き交う交差点での比較。ZDR-022は交差点の全体を撮影でき、人の特徴も認識できました。必要十分でしょう。
HDR-751Gは横断歩道の手前部分から撮影でき、より広い視点で状況の把握が可能。歩行者の特徴を判別できるレベルです。HDR360Gは専用ツールで水平360度、垂直240度の範囲で映像の視点を切り替えられます。
最後はクレーマーの証拠撮影で比較。クルマの正面にバイクを止めて左側から車内にクレームをつける人を撮影。ZDR-022はフロントガラス左側ギリギリで見切れそうでしたが、専用ソフトでズームできるので人物の特徴は把握できました。
HDR-751Gは、フロントガラス左端の人物の全体像をしっかり補足。専用ツールを使うと、2段階ズームできます。HDR360Gは正面の映像では人物が若干切れてしまいましたが、視点を切り替えるとサイドもバッチリ撮れました。
総合的にみて、168度の超広角モデル「HDR-751G」がベター。明瞭な映像かつ周囲を見渡せて好印象でした。360度の「HDR360G」は、専用ソフトでサイドの映像などを切り出せますが解像感が少し粗い印象。「ZDR-022」は、周囲があまり歪まずに明暗差を抑えて撮影できました。
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ラジオライフ編集部

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