盗難被害ナンバー1のプリウスを狙う手口と対策
現在、最も車上荒らしに遭いやすい車はトヨタ・プリウスで、2016年から3年連続でナンバー1となっています。自動車盗難で狙われる車種でも、プリウスは2017年まで4年連続1位でした。いわば盗難被害ナンバー1ともいえる、プリウスが狙われる自動車盗難や車上荒らしの手口とその対策を見ていきましょう。

プリウスはイモビライザーでも盗難
プリウスは「イモビカッター」や「キープログラマー」によってエンジンを不正に始動されて盗難されてしまう自動車の代表車種です。
イモビライザーは、2004年頃から盗難防止で広く導入された、キーとIDを照合させるシステム。しかし、イモビライザー付きの自動車でも盗難被害に遭っているのはご存知の通りです。IDをリセットする装置「イモビカッター」により多くの車両が盗難されました。
その後もメーカーは対策を行いましたが、それでも新しい車種が被害に遭っているのが現状です。どうやら、2014年頃から広まった新たな手口が「キープログラマー」で、スマートキーを制御するコンピューターを解除してエンジンをスタートさせる装置です。
プリウスは三角窓が割られて盗難
キープログラマーの解除には早くても20分程度かかるので、いかに早く異常に気づいて警報を発したり防犯用LEDライトを点滅させたりできるかがプリウスの盗難対策のポイント。タイヤロックもシンプルですが効果的でしょう。
また、車上荒らしによる盗難にも遭いやすいプリウスは、三角窓を割って車内に侵入する事件が多いので、特に衝撃に対する警報器などが有効です。
ところで、スマートキーはクルマから発せられる微弱な電波を受信して送り返すシステムで、キーを持って近づくだけでロックが解錠される仕組み。その電波を増幅して、離れた場所のキーとクルマを照合させて解錠してしまう「リレーアタック」という自動車盗難の手口も報告されています。
自動車盗難の最新手口であるリレーアタックは、クルマから離れたらスマートキーの電池を抜くのが最も手軽な対策です。とはいえ、それも面倒なので、市販のスマホ用電波遮断ポーチにスマートキーを入れて持ち歩くのが現実的な盗難対策といえます。
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