災害時に役立つソニーの1万円超ポケットラジオ
災害時の情報源としてラジオの有効性は言うまでもありませんが、実際にどんなラジオがよいのでしょうか。その条件は簡単。地元局をしっかり受信できて、持ち運びに便利で、電池の持ちがいいことです。ソニーの1万円を超えるポケットラジオは、災害時にも役立つ価格に見合った性能を備えていました。

ソニーのハイグレードポケットラジオ
ソニーのポケットラジオの中で「XDR-64TV」は、最もハイグレードな製品。531~1710kHzのAMラジオ放送、76.0~108.0MHzのFMラジオ放送のほか、ワンセグテレビ放送の音声にも対応しています。
各バンドは感度が良く、中でもAM波の受信性能はポータブルラジオにも匹敵するほどです。ポケットラジオだけに内蔵バーアンテナのサイズも制限されるのに、よくこれだけの感度が出せていると感心します。
PCやテレビなどのデジタル機器・各種インバーター・太陽光発電パネルなどが原因で発生するパルス性ノイズに対する耐性も十分。一般的に感度を上げるとノイズも比例して増えますが、そうなっていないのは、ソニー製ラジオのデジタル技術の賜物といえます。
ポケットラジオのスピーカーの音質
地域を選択するだけで放送局の周波数を簡単にプリセットできる「エリアコール」も搭載。出張先や旅行先で災害に遭っても、その土地の放送局を探す必要がありません。大きなディスプレイに放送局名が表示されるのは心強い機能です。
ポケットラジオのスピーカーの音質はかなり固め。小音量でも放送内容がしっかり聞き取れますが、音の通りが良過ぎるため、災害時の避難所などでは周囲への配慮が必要です。
通勤や出張などで普段から持ち歩きつつ、災害時はその延長で使うのがスムーズです。ボディの剛性も高いので、災害からあなたを守ってくれる1台になるでしょう。実勢価格が14,000円と1万円を超えていますが、どこから見てもそつが無く、その投資に見合うだけの性能は十分備えています。(文/手島伸英)
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ラジオライフ編集部

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