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レーダー探知機で察知できるものとできないもの

従来までのオービスに加えて移動式の新型オービスが登場するなど、速度違反の取り締まり手段はますます複雑化しています。不当な取り締まりを回避するために用意しておきたいのがレーダー探知機。最新のGPSレーダー探知機で察知できる速度取締りと、できないものについて詳しく見ていきましょう。


レーダー探知機で察知できるものとできないもの


レーダー探知機はマイクロ波を検知

そもそもレーダー探知機は、Hシステムやレーダー式オービスなどが発する、マイクロ波10.525GHz(Xバンド)を検知する装置です。取り締まりポイントの数百m手前で検知し、ドライバーに注意を促します。

しかし、現在はレーダー波を発射しないループコイル式のLHシステムが無人式のオービスの主流。そこで、速度取り締まりポイントを事前に登録し、衛星で自車位置を測位してオービスに近づくと警告を発するように進化させたのがGPSレーダー探知機です。

警察官が連携して速度取り締まりを行う「ネズミ捕り」には、速度測定の方式でレーダー式と光電式の2種類があります。このうち、レーダー探知機が対応しているのはレーダー式のネズミ捕りです。

GPSによる警告はオービスだけではありません。光電式のネズミ捕りや追尾式の速度取り締まりエリアのほか、飲酒や携帯電話、シートベルトの検問エリアも警告。有人式の取り締まりにも対応しています。


新型オービス対応のレーダー探知機

自車位置の測位にはGPSのほか、グロナスやみちびきなど計59基の衛星を受信。さらにジャイロセンサー類と連携するため精度は向上しています。GPSを受信できないトンネル内でも、取り締まり情報の表示が可能です。

そんな中、固定式・半可搬式・可搬式の新型オービスが登場。小型で設置や移動が容易なので、GPSで設置場所を把握するのが困難になりつつあります。

しかも、固定式の新型オービスは国内で使用されているオービスとは周波数が異なるため、従来までのレーダー探知機では対応できません。加えて、半可搬式と可搬式の新型オービスの中には、レーザー式を採用するタイプもあるのです。

一方でレーダー探知機の方も進化しています。「新型オービス対応」をうたっていても2016年まではGPSによる警告のみでしたが、2017年からは従来のX/Kバンドとは異なるレーダー波のも対応した製品も登場しているのです。


レーダー探知機が直接的に察知する

このほか、無線受信機能によって速度取り締まりを警告する機能が、レーダー探知機には搭載されている場合があります。取り締まり連絡波や警察デジタル無線などを受信。交信内容は聞けませんが、周囲に警察がいるという注意を喚起するのです。

さらに、警察が発表している公開取り締まり情報にも対応。取り締まり路線に差し掛かると警告してくれます。データは随時更新されていて、レーダー探知機には常に最新データを取り込んでおくことが可能です。

このように、最新のGPSレーダー探知機が直接的に察知できるのは、Hシステムとレーダー式オービス、レーダー式のネズミ捕り、そして固定式の新型オービスです。ループコイル式オービスやLHシステム、半可搬式と可搬式の新型オービスは、GPSによる警告になります。

このほか、追尾式の速度取り締まりエリアや警察の公開取り締まり情報などもGPSによって警告。取り締まり連絡波などの受信でも警告を発してくれるのでした。

■「レーダー探知機」おすすめ記事
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ラジオライフ編集部

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