多機能ハンディ受信機「VR-160」の魅力とは?
アマチュア無線機メーカーとして歴史のある八重洲無線。高級なHF帯機はYAESUブランドで販売され、VHF/UHF帯機や受信機は日本マランツのブランドを引き継いだ、STANDARDのブランドで販売されています。伝統あるSTANDARDの血統を受け継いだハンディ受信機が「VR-160」です。
VHF帯の感度は良好、UHF帯は微妙
VR-160は、VHF帯エアーバンドを筆頭にアナログ波のおもしろ無線が集中していた100MHz帯の感度が良好。発売当時に聞けていた、消防無線などの人気ジャンルに合わせたチューニングがされていました。
しかし、ミリタリーエアーバンドが存在する200MHz帯に入ると感度は悪化を始めます。そして310MHzでピークに。とはいっても、そこは受信機。UHF帯は-10dBのアッテネータを効かせたような感触です。
そして、310MHzから400MHzにかけて感度は急速に回復。現在もアナログ波がたくさん残っている400MHz帯の感度は良好。UHF帯は感度が低下する210~350MHzと、感度良好な360~480MHzに2分されています。
最後のアナログ多機能ハンディ機
VR-160がライバルの入門モデルと大きく差を付けているのが、ドットマトリックス方式を採用したディスプレイ。入門機クラスで唯一の装備で、カタカナ表示が可能になり、表現力は豊かです。
受信レベルをバーグラフで表現するシグナルメーター(Sメーター)は、3種類から選べるという、ディスプレイの表現力を使ったユーザーライクな機能も搭載。盛りこまれた多彩な機能はライバル機を引き離します。
ラジオを聞きながらスキャンやサーチができるAF-DUAL機能を搭載。手の平に収まるコンパクトなボディに盛りこまれた多機能。VR-160は、アナログ方式のハンディ受信機、最後の多機能機なのです。
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takehiko
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