電動自転車の違法リミッターカットが横行中?
電動モーターによるアシストにより、信号待ちからの発進時や急な坂道を楽チンに走行できる「電動自転車」。現代のテクノロジーに感謝したいところですが、看過できない欠点があります。それは、車体が普通の自転車の倍以上重いため、アシストが働かない状況では、全くスピードが出ないことです。

電動自転車とリミッターカットで検索
ロードバイクのようなスポーツ自転車ならまだしも、電動自転車にもかかわらずママチャリに平坦な一本道や下り坂で、たやすく追い越された経験を持つ人は多いでしょう。
なぜ、スピードが乗りそうなタイミングで電動自転車のアシストが切れるのでしょうか。実は「道路交通法 第1条の3第1項」で、「人の力を補うため原動機を用いる自転車の基準」に関する記述があり、電動自転車のアシストの上限が原則24km/hまでと決められているからです。
ゆえにこの制限を突破し、公道を走ることは法令違反となるのですが、Webで「電動自転車 リミッターカット」と検索すると、怪しげなパーツがうじゃうじゃと出てきます。
電動自転車のリミッターカットは危険
電動自転車とリミッターカットで検索して出てくるのはスピードセンサーを狂わせたり、ギヤ比を変えるパーツなどさまざま。いずれもメルカリなどのネットオークションで堂々と売られている始末です。
しかも、電動自転車のリミッターカットのパーツの大半は3Dプリンターなどで作られた手作り品。パーツの破損などにより、重大な事故に巻き込まれる可能性もゼロではありません。
繰り返すようですが、電動自転車のリミッターカットは大きな事故にもつながる危険な行為であることを自覚しておきましょう。興味本位で…という言い訳は通用しません。
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ラジオライフ編集部
ラジオライフ編集部 : 三才ブックス
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