ソニーのラジオがナンバーワンから陥落した理由
ソニーのラジオ「ICF-M780N」は2014年の発売以来、長時間聞いても疲れない音質とAM/FM両波の高い感度から、ベストバイに君臨し続けてきました。しかし、2020年についにその座から陥落。東芝エルイートレーディングの「TY-ANX1」がベストバイ第1位となり、ソニーのラジオは第2位となったのです。

ソニーは純粋なラジオで付加機能なし
これはライバルメーカーが付加機能を搭載した新製品を投入したことで、純粋なラジオであるソニーの「ICF-M780N」の古さが、目に付くようになったためです。ライバル機は、ラジオにBluetoothスピーカーとしての機能を搭載してきました。
強力に受信できる地元局は電波で聞いて、遠方の局はBluetooth接続したスマホのradikoプレミアムでクリアに聴取。地元局もradikoのタイムフリー機能を活用して、放送時間に束縛されることなく番組を楽しめます。
スマホの小さなスピーカーではなく、ラジオの大型スピーカーから出力される音は、部屋で聞くには最適なのです。実際、コロナ禍の在宅時にradikoで聞く人が増加し、月間の総利用者が1,000万人に迫っています。
ソニーのBluetooth搭載ラジオに期待
そして2020年は、AMラジオ放送局のFM補完中継局が全局出揃いました。地元で聞けるFM波が増加したことで、AM/FM波で各5局しか登録できないICF-M780Nのワンタッチメモリーが、大都市圏を中心に足りなくなってしまったのです。
ICF-M780Nの発売が2014年2月で、FM補完放送のスタートが同年12月なので、こればかりは致し方ないところでしょう。ベストバイ第1位となった東芝エルイートレーディングの「TY-ANX1」は2019年11月発売です。
とはいえ、ソニーの名前を世に轟かせたのは、1955年のトランジスタラジオ「TR-55」。ソニーにとってラジオは大切な製品なはず。ソニーには2021年の国内のニーズに合った、Bluetoothを搭載したポータブルラジオの最上位機の発売を期待したいところです。
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ラジオライフ編集部

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