ディスプレイを搭載した手回し充電ラジオの狙い
電池の消耗を避けたい手回しラジオで、液晶ディスプレイを採用するパナソニックの「RF-TJ20」は、異端感のある存在です。小型スピーカーを左右に2つ装備しますが、ステレオ仕様ではなくモノラル。これはスピーカー破損時の予備となっているのでしょう。ディスプレイを搭載した手回し充電ラジオの性能を見ていきます。

RF-TJ20はCDラジカセ風のデザイン
手回し充電ラジオは、電池の消耗を避けるため、ディスプレイを持たないバータイプのアナログチューニング方式が主流です。
ところが、パナソニックの「RF-TJ20」は細長いディスプレイを装備する、デジタルチューニング方式を採用しています。普段からラジオと縁の無い人にとっては、周波数が表示される方が圧倒的に使いやすいからです。
RF-TJ20はCDラジカセ風のデザインで、左右にスピーカーを装備しています。ただし、モノラル仕様です。これは避難時にスピーカーを破損しても、もう一方を予備として機能させるためだと思われます。スピーカーが奥まっているのか、音はこもりがちな印象です。
RF-TJ20の充電ハンドルはかなり重め
サイレン機能があり、ラジオの音量とは連動せず、一定音量でアラームを鳴らし続けます。充電ハンドルはかなり重めですが、ラジオに慣れていない人に向けた作りは、防災ラジオとして評価すべきポイントです。
RF-TJ20の受信周波数は522~1629kHz(9kHzステップ・AMラジオ放送)/76.0~108.0MHz(0.1MHzステップ・FMラジオ放送)。スピーカー外径/出力は28mm/230mW×2です。防塵・防水性はありません。
電源はDC4.8V/300mAh内蔵充電池、単4形乾電池×3本で、サイズ/重さは140.4W×54.4H×52Dmm/288g。実勢価格は4,300円です。
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ラジオライフ編集部

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