関西の交通系ICカードは「PiTaPa」一択な理由
関西地区では「交通系ICカードといえばこれ1枚」ともいわれているのが「PiTaPa」です。他の交通系ICカードと違い後払い方式で使えるため、チャージ残高を気にせずに済むのがメリットです。実際のところ、料金的にはどうなのか、同じ関西地区で使われる「ICOCA」と比較してみました。

PiTaPaはポストペイの採用で後払い
「PiTaPa」はスルッとKANSAI協議会加盟各社が共通で発行する交通系ICカード。関西地方の私鉄やバスが中心ですが、JR西日本とも提携。最近では岡山電軌鉄道や静鉄レイルウェイなど近畿以外の加盟会社も加わり、より利便性が高くなっています。
PiTaPaが他の交通系ICカードと大きく異なるのが、利用金額が後払いになる「ポストペイ」という仕組みを採用している点です。ポストペイ対象路線の利用には事前のチャージが不要で、毎月の利用金額が翌月まとめて引き落としになるため、クレジットカード感覚で使えるといえます。
ただし、ポストペイを導入したことでPiTaPaを作る際は事前審査が必要になります(保証金を預けることで無審査で作れるカードも存在)。また、月々の利用限度額も設定されるため、使い過ぎには要注意です。
関西の鉄道利用ではPiTaPaが断然上
一方、同じく関西地区に本社があるJR西日本が発行している交通系ICカードが「ICOCA」になります。ICOCAは、Suicaなどの交通系ICカード同様に、事前に金額をチャージして使う仕組み。サービスエリアも関西地区限定ではなく、中国地方や北陸地方までを広くカバーしています。
鉄道利用に限った場合、PiTaPaとICOCAではどちらがおトクかといえば、PiTaPaの方が上です。というのも、PiTaPaポストペイエリアで使う限りでは、JR西日本も含めすべての会社が行う割引サービスが受けられます。
一方、ICOCAの場合はICOCAポイントが貯まるのはJR西日本のみ。しかも、JR西日本のPiTaPa向け割引サービスとICOCAポイントの割引率は同じ設定なのです。
PiTaPaは関西を離れると不便になる
使い勝手に関しても、JR西日本でも関西地区についてはPiTaPaのポストペイ機能が利用可能。事前にチャージが必要なICOCAと比べると、残高を気にせず使えるPiTaPaの方が便利といえるでしょう。
一方、関東地方などポストペイエリアを外れるとPiTaPaの利便性は下がります。鉄道については交通系ICカード対応エリアでPiTaPaの利用はできますが、この場合は自動券売機でチャージをして使うことになります。
さらに、キオスクやコンビニなどでのショッピングについては、交通系ICカード対応のお店であっても、関西地区を除くとPiTaPaのみ非対応のところがほとんどです。その点、ICOCAであれば全国のコンビニで利用可能なので、関西以外の利用が多い人はPiTaPa・ICOCAを両方持ち歩いた方がよいでしょう。
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ラジオライフ編集部

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