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盗難車がハーフカットされて密輸出される理由

朝起きたら駐車場からクルマの姿が消えていた…クルマの盗難被害は誰にでも起こりえることです。そして盗まれたクルマは形を変えて海外へ運ばれていきます。そこで使われている手法が、車体を半分に切断する「ハーフカット」です。盗難車がハーフカットされて密輸出される理由を見ていきましょう。


盗難車がハーフカットされて密輸出される理由

輸出手続きで盗難車は即座に発覚する

盗難車を海外へ密輸出する手口を考える前に、中古車の正規の輸出方法を確認しておきましょう。仮に盗難車を持ち出せても、現地で登録(ナンバープレートを付ける)できない国際的なシステムになっています。

道でクルマを走らせるためには、その国の関係機関に登録し、ナンバープレートの交付を受けなければなりません。交付に必要なのが公的書類で、日本では車検証(自動車検査証)が該当します。

車検証が無いと、クルマとしての価値が無いのも同然。輸出業者は、買い付けた中古車を陸運局と呼ばれる地域の自動車検査登録事務所(車検場)に届けて、輸出抹消仮登録証明書を発行してもらいます(廃車済みのクルマは輸出予定届出証明書)。

この証明書は車検証と引き替えに発行されるので、盗難車は即座に発覚します。この証明書を元に、通関業者は中古車の車体番号を確認し、不正がないかをチェックした上で、中古車をコンテナに積み込み。施封(封印をする)されたコンテナの通関手続を代行して、中古車を船積みします。

盗難車を分解してパーツで持ち出す

コンテナの積み込みから船積みまでを、ひとまとめに通関業者が請け負いますが、コンテナへの積み込みを専門とするバン詰め業者、貨物船への積み込み作業を行う乙仲(おつなか)と呼ばれる海貨業者に分かれている場合もあります。

輸出業者は通関業者が発行したコンテナの引き替え証となる船荷証券(B/L)・輸出抹消仮登録証明書・インボイスを、現地のバイヤーに航空便で送付。現地のバイヤーは船荷証券とコンテナを引き替えて通関し、輸出抹消仮登録証明書でクルマを現地登録します。

たとえ盗難車を密輸入できても、輸出抹消仮登録証明書が無ければ登録はできず、クルマとしての価値はゼロ。このように中古車輸出の手続きを見れば、盗難車を海外に持ち出すのは極めて困難です。

しかし、盗難車を分解してパーツにすると話は違ってきます。パーツには個体番号が無いので、盗難品との区別がつきません。そこで行われるのが、車体を半分に切断する「ハーフカット」やダッシュボードで切る「ノーズカット」というわけです。

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