ネットの活用法や便利なアプリ、お得な買い物テクニックなど知って得する情報を毎日更新しています。

出港前に車体を盗難車にすり替える密輸出の手口

中古車の輸出では車体番号をチェックすることで、盗難車の密輸出を防ぐ処置が取られています。しかし、2018年に輸出システムの盲点を突いた方法で、盗難車を密輸出していた窃盗団が大阪府警に逮捕されました。そして、自動車窃盗が分業化され、広域化していることが分かったのです。盗難車を密輸出していた手口を見ていきましょう。


出港前に車体を盗難車にすり替える密輸出の手口

ダミーの中古車を盗難車とすり替え

窃盗団が行っていた密輸出の方法は、輸出の行程を巧みに利用したものでした。まず正規の輸出を装うための格安中古車をコンテナに搭載して、横浜税関で通関します。

この格安中古車はダミーで、途中でコンテナから出されて盗難車とすり替え。コンテナは正規の輸出品として船積みされ、横浜港から海外へと運び出されたのです。

通関を受けたコンテナは船積みまでの間、コンテナヤードと呼ばれる港湾部にある保税地域に保管されます。保税地域には輸入手続が済んでいない貨物、つまり関税がかかっていない状態のコンテナもあるため、関税法によって厳重に管理されています。

また、保税地域は昼夜を問わず稼働しているので盗難車を持ち込んで、コンテナの中身をすり替えるのは基本的に不可能です。

盗難車はパキスタンなどに輸出された

コンテナによる海外との貿易は日々行われており、保税地域には最大で1か月間、コンテナを置いておくことができます。そうなると港湾部の保税地域はパンク状態です。このため、その受け皿として民間のコンテナヤードが存在しています。

窃盗団は、格安中古車として通関を受けたコンテナを民間のコンテナヤードに持ち出して、そこで積み荷の格安中古車と盗難車をすり替え。中身をすり替えたコンテナは、保税地域から海外へと送り出されていきました。

この密輸出事件は、通関後に積み荷を入れ換えるという前代未聞のケースとして話題に…。同時に、ハコ屋と呼ばれる大阪の自動車窃盗グループと、盗難車を保管&運搬していた茨城のグループがあり、自動車窃盗が分業化され、広域化していることが分かったのです。

なお、盗難車はパキスタン・イラク・UAEなどに送られて、正規輸入車両として扱われていたという話。しかし、正規の「輸出抹消仮登録証明書」が無い中古車を、どのようにして登録していたかは不明です。

The following two tabs change content below.

ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。 ■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

この記事にコメントする

この記事をシェアする



あわせて読みたい記事